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三十分が経ち、敦達は「また来ます!」と言って、店から出て行った

「はは、あっという間に静かになりやがった…」

店には俺一人、一寸した音も、響いて聞こえる

特に、店の壁に飾った振り子時計の音

「暇だな」

何時までも日常的な小さな音を聞くのは

「流石に飽きるよな」

俺は近くに置いてある、本棚の小説を探った

「『ずっと前から好きでした』…『ドラマチックな恋愛を』…『放課後恋愛学習会』…
『ヤンキーガール恋に堕ちる』……全部読んだんだよな…」

次々に本の題名を見る

でも、それは全て読破したもので、何回も読み返し、全ての内容も、ペラペラ言える

「中原の兄貴に取られたのは、未だ全然読めてないんだよなぁ」

流石に暇だ

あの小説の彼氏役は織田作に似てて、

「思い出せるのに…

良し!」

マフィアの拠点まで行って取り返しに行くか!!

俺は自分の部屋に戻り、お気に入りの服を着て、帽子を被り、伊達眼鏡をかけ、

店を出た

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中原side

書類整理をして早五時間

「朝からこの机から離れらんねぇなんてよ…」

隣には山の様に積もった書類

今は昼だが、終わった書類は未だ三分の一で

「今日行けっかな?」

我武者羅に髪をかく

すると

「中原幹部、広間に客…と言うか
女が騒いでます」

桃戸ハル、異能力『五分後に意外な結末』

黒髪で決まったスーツ姿の俺の幹部補佐が、困り顔でそう言う


「女が騒いだ?知るかよ
それが如何した」

「い、いえ…中原幹部を出せ!と」

「あぁ?」

俺を出せ?

俺は仕方無く、広間へ急ぐ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「中原の兄貴を出せ!!おい!黒いの!手前何俺を押さえつけてんだ!!
女に手を出すなんて最低だな!!てか痛ぇよ!!やーめーろぉおおお!!いい加減出せよ!!」

「……」

黒服が床へ、まるで珍獣を抑えるように扱われてる彼女は

「A!!お前、来てくれたのか!?」

「中原幹部…?」

「おぅ、出たな小説泥棒!!俺の小説返せや!!
このチビ!!」

伊達眼鏡をかけ、お洒落な帽子、

そしてナチュラルな服

私服か

「可愛いなーお前」

「おい、お前、肉削ぐぞゴラァ」

「(可愛い?
あの女と幹部の関係は一体)」

ツンデレは二皿目を出そうとしている→←39



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 織田作之助   
作品ジャンル:恋愛
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あざみの歌(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!すごい同じ顔文字打ってますねwwコメント、ありがとうございます! (2017年11月20日 22時) (レス) id: f9a19d9866 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^ヒロイン、可愛いですね^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月20日 21時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
あざみの歌(プロフ) - ユユリン×低炎上するかも…さん» ですよね!ありがとうございます! (2017年11月9日 22時) (レス) id: f9a19d9866 (このIDを非表示/違反報告)
ユユリン×低炎上するかも…(プロフ) - 面白い。…最新頑張って下さい!(*´ー`*)やはり,中也はイケメンやな (2017年11月9日 22時) (レス) id: 09ad9bf273 (このIDを非表示/違反報告)
あざみの歌(プロフ) - 姫蛍さん» あーそうですかーはい!其れだけでも嬉しいです! (2017年10月27日 23時) (レス) id: 60a61c15a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あざみの歌 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月30日 12時

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