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敦の真っ赤な顔を見ていると、プルルルルと、電話の音が鳴った

「電話だぞ」

「あ…国木田さんからだ」

谷崎が服のポケットから携帯を見て、電話に応えた

「はい、谷崎です」

『貴様等!!一体何処に居る!!??』

「ぎゃっ!?」

あまりにも大きな声で俺は耳を塞いだ

怒鳴り声で物凄く大きい声

…上司か?

「すっ!すみません!!」

谷崎は顔を青くし、声も震え出した

「国木田さん…怒ってるなぁ」

「国木田?」

敦は冷や汗をかき、ゆっくりとココアを飲む

「なんだい?もうお呼ばれかい?」

与謝野ねーさんは面倒臭そうに谷崎を見る

この中で一番顔を変えないのは乱歩の兄貴だけだった

「無視すれば良いじゃん」

「……」

探偵社って、これで良いのか?

『何処に居ると聞いている谷崎!!
今すぐ向かいに行くからな!?』

「えぇええ!?そそそ!其れは勘弁です!!」

「相当怒ってますわね……」

私は谷崎の居るテーブル席に、ズカズカと足を運び、谷崎の携帯を取って

「あ…」

「俺はAAっていう、ある店のオーナーだ!
探偵社員か此処に居る!!社員を殆どサボらせたのは十分の六
俺の所為だ!
済まねえ!もう少し耐えてくれないか?」

『ハァ?』

いきなりすぎて社員達は驚く

「ホント済まん…
…俺な、こんなに客が来るのは久しぶりっつーか…
初めてみたいなモンなんだよ…
あまりにも…嬉しすぎて…
だから…後三十分位…良いだろ?」

電話の相手は大きく長い溜息を吐き、『分かった』と言った

『良いだろう、谷崎に少し代わってくれないか?』

「え…あ、嗚呼」

谷崎に携帯を渡し、俺は調理場に戻った

「ええと…」

『後三十分、その店でゆっくりしてろ…
ただし!一時間以内に帰ってこなければ、お前等全員、太宰の溜まっていた書類を書いてもらうからな!?』

其処で、会話は終わった

「凄い…Aさんが国木田さんを止めた…」

「ありがとうございます!!」

社員は俺に感謝しているのか、ありがとうを一杯言ってくれた

「…でも、三十分までだからな?」

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 織田作之助   
作品ジャンル:恋愛
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あざみの歌(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!すごい同じ顔文字打ってますねwwコメント、ありがとうございます! (2017年11月20日 22時) (レス) id: f9a19d9866 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^ヒロイン、可愛いですね^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2017年11月20日 21時) (レス) id: 8c0a96a096 (このIDを非表示/違反報告)
あざみの歌(プロフ) - ユユリン×低炎上するかも…さん» ですよね!ありがとうございます! (2017年11月9日 22時) (レス) id: f9a19d9866 (このIDを非表示/違反報告)
ユユリン×低炎上するかも…(プロフ) - 面白い。…最新頑張って下さい!(*´ー`*)やはり,中也はイケメンやな (2017年11月9日 22時) (レス) id: 09ad9bf273 (このIDを非表示/違反報告)
あざみの歌(プロフ) - 姫蛍さん» あーそうですかーはい!其れだけでも嬉しいです! (2017年10月27日 23時) (レス) id: 60a61c15a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あざみの歌 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月30日 12時

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