手前に食わせる飯はあるけども【文スト】

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俺は注文通り、パフェとココアを出し、二人の座っている席に座った

「どうだ！美味いだろ！」

乱歩の兄貴はムムッとした顔でパフェを黙々と食べている

「…好みの味じゃなかったか？」

「否、合い過ぎて怖いんだけど
てか、美味しすぎない？」

「ココアを神速で淹れてこの味…！
凄い特技ですね！！」

「だろ？」

客ってやっぱ良いな

あれ、なんか最近、波に乗ってないか？


「ねぇー！此処から探偵社まで、大分時間かかるからさー！
うずまきに働けばー？」

「良いですね！そしたら、何時でも行けますし！」

「ああん？」

「ひっ！」

おいおい、ああぁん？

「おい敦、俺はなぁ、この店を続けることが夢なんだ！
大切な人との約束なんだ！
そして俺は誰の下にもならねえよ莫迦野郎が！！」

「「(大切な人…！？)」」

二人は顔を合わせ、汗をかき始めた

おい、今現実では冬、北海道積もってる

「んだよ、気に食わねえのかよ！」

「い、いやぁ！(意外と乙女チックだった…！)」

「そっかー
じゃあ、今日から僕は此処の常連になろう！
良いか？僕が食べるのは甘い物だ！用意して待っててよね！」


乱歩の兄貴は俺に指を指してそう言った

何でも良いから人に指を指すな、駄目だぞ

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