手前に食わせる飯はあるけども【文スト】

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朝飯は和食だった

味噌汁に飯に焼き魚、そして野菜

「何嬉しそうな顔してんだよ」

「いや、俺さ、こういう系統の朝飯あんま食わなくてよ」

「…コンビニで済ませるのは良くないぞ？」

ギロリとAは俺を睨んだ

ふふん、でもこれは俺を心配してくれてるんだよな

「本当になんなんだよ
きもっちわりいな」

「ご馳走様でした」

「早！」

俺は直ぐに完食してしまった

美味過ぎて

「…んじゃあ、もうそろそろ帰るわ」

俺は外套を肩にかけ、帽子を被った

「おう、また来いよ？」

「…それは」

「客として！！」

何だよ、積まんねぇ

此奴ツンが強すぎるんだよ

「あ、あと…」

「？」

「ダチとして…な？」

「死ぬまで一生来てやる！！」

俺はうれし涙を流した

くそ！滅茶苦茶可愛い！！

「あ、それはそれで一寸」

「じゃあな！」

「おい！」

迷惑なんて言わせねえよ！

俺は直ぐに店を出てマフィアの拠点へ急いだ

「はぁぁぁ！彼奴、結局誰が好きなんだよ！！
分からなかったらソイツと話出来ねえじゃねえか！！」

織田作が怪しいな

でも、彼奴死んでるんだよな

「彼奴、乙女だよな
こんな物読んで」

俺はポケットからある小説を取り出した

「へ！この彼氏役は性格が織田作似だなぁ！！」

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「な！無い！俺の小説が無い！？

も、もしかして…あのチビ野郎ー！！！！」

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