手前に食わせる飯はあるけども【文スト】

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Aside

馬鹿なんか

馬鹿やろ

此奴

阿保

初対面で話すのも今日なのに、

養えって...

「絶対！無理だ！！他を渡れ！」

「イッテ―
まぁ、しょうがないか...」

「大体、俺はお前みたいな男に興味無ぇ！」

「あ？」

「もっと、背が高くて、優しくて、何時までもそんな逢引だの言わねえ男なら！
考えるがな！」

「...織田作か？」

「ハァ！！！？？」

あ、糞、バレた

「チゲえし！
もう手前黙ってろ！！
出禁にするぞ！」

「あー！！悪かった！ごめんごめんさっきの取り消せ！」

「...条件無しでちゃんと呼べよ？」

「は？養わねぇの？」

此奴は、何で養う養う言うんだ

下手したらプロポーズだぞ？

「...仲良くなったら考えてやる」

「おう！
そのために、今日から毎日来るぜ！」

「クズが
やっぱ織田作が連れてくる奴、全員クズだ！
織田作の莫迦！」

「俺以上のクズが居るぜ？」

「他所は他所、家は家
他人を見るな、餓鬼か手前」

まぁ餓鬼並みの身長だが

俺はそっぽを向いた

「あー悪かったから出禁は勘弁だ
だから、此れからも来ていいよな？」

「もうお前帰れ！！」

ああ、でも、

こんなに突っ込んだのは久しぶりだな...

「ヘイヘイ分かったよ
んじゃ、お代...」

「また来いよ？」

「は...
やっぱお前俺の事...」

「無いから！ぜってー無いから！」

やっぱ来なくていい！

「...お代だ」

そう言って、中原の兄貴は相当な金額を出してきた

「は？」

久しぶりに見る、万札である

「な...こ...こんなに、
い、要らねえよ！！カレーは３５０円、
珈琲は無料だろ！？
な...何で？

こんな要らねえから！！財布が泣くぞ！？」

「世話焼きと美味かったから倍にした
生活に苦しんでんだろ？
遠慮すんなよ」

「え...でも、
俺は、こんなぼったくりじゃねえ！
ちゃんと３５０円払え！！」

「３５０円じゃ安い！」

「知らねえよ！３５０円だから！」

糞！

こんな時に！

手前はクズなのか、良い奴なのか

全然分かんねえ！

俺は直ぐに万札を握り、中原の兄貴に渡そうとした

すると

「お前、この店なんて名前だ？」

「は？」

急に変な事言ってきた

「手前、言わなかったから、分かんねえよ
此れじゃ部下に言えねえ」

「...城月堂だ」

確かに、言ってなかったかもしれない

だっせ―名前だが、織田作が考えたんだ

大事にしてる

「そうか、城月堂か」

そういうとすぐにドアを開け逃げてった

な...なんだ彼奴、

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