手前に食わせる飯はあるけども【文スト】

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そんな他愛のない話をして15分後

「お待たせしました！マスターの気まぐれカレー！！」

「おお！美味そう！！」

目の前に大盛にしてある美味そうなカレーを出してきた

「ちっちっちー
美味そうじゃねえよ美味いんだよ！！
其処んとこ覚えとけ！」

「うお！辛っ！！」

「話を聞くというスキルはないのか」

呆れたように此方を見る

うん、カレーは辛いが食べれないわけではない

「...ていうかよ」

「あ？」

「何で俺を知ってんだ？
さっき気になってたとか言ってたな...」

嗚呼...あのあれか

俺は姿勢を変え、女を見詰める

「ン...んだよ...じっとこっちを見んな...
て...照れる...」

顔をリンゴの様に赤くし、そっぽを見る

織田作！！ありがとな！！

「お前さっきから変だぞ
吉外かよ...」

「...」

相変わらず口が悪い...

「まぁ...あれだ...

...運命？」

「ンだよ不審者！！気持ち悪いわ！！」

「違う！！マフィアだ！！」

「え」

「あ」

...ツイ口ヲ滑ラセテシマッタ...


女はポカンと口を開けていた

もういい！！この際喋ってやる！！

ガタッと立ちあがり女に指をさす

「そうだ！！俺はポートマフィアの五大幹部！
中原中也だ！！
俺は四年前、織田作から手前の店紹介してもらって
今度行こうって約束して約束スっポがしやがって
今休日で散歩したら偶々お前を見つけたんだよ！！」

「お...織田作...が？」

「そうだ！」

それを聞いた瞬間に女はブワット物凄い勢いで涙を流してきた

「お...お前が織田作が言ってた...
小さい痛々しい奴...」

「彼奴そんな事言ったのか！？」

「...そうか...そうかお前がか...」

女は顔を手で隠し床に腰を下ろした

「ど、どうした！？」

「うっ...ありがとう...織田作...
ヒグッ...ちゃんと来たよ...」

「...」

隙間から涙が出てきてる

嗚呼嬉しんだな

『中身は凄い良い奴で...』

全くその通りだぜ

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