【WT】額縁に白を塗って【軍パロ】

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kn｢だ、大丈夫？｣






くるり、と後ろを振り向いて見えたきんとき様の顔は今までに見た事無いような顔だった



なんとか体から振り絞って声を出す





『………が』





kn｢え？｣



『…書類が』




水浸しの書類を出すとそんなん良いから、と置かれる




kn｢それより震えてない？そりゃ寒いよね、えーっと｣



どうしよう、と慌てるきんとき様




いつもの雰囲気との違いに少し違和感を覚える




だがそんなことを考える余裕も無くなってきた

寒いな、なんて考えることを放棄すると意識が遠のいていく






最後に見えたのは私を呼ぶきんとき様の焦った顔だった




そんなに心配しなくて大丈夫ですよ






あれ





この声聞こえてないか






￣





｢あははっ！良い気味！｣



仁王立ちで私を見下す彼女






｢だ、大丈夫？｣



おろおろと私を見つめるきんとき様






そんなに心配しなくて大丈夫なのに



すぐ元気になりますから






・






｢痛いの痛いの〜…飛んでけ〜！｣


｢わぁっ！いたくなくなった！｣





｢Aはすぐ元気になるね〜｣



｢うん！私すぐにげんきになるから！｣






・






なんだっけこれ






私ってなんですぐ元気なるんだっけ







あれ、



私何処にいたっけ







何してたっけ







｢…Aちゃん！｣



声に目を覚ますときんとき様が心配そうに私を覗き込んでいた





kn｢大丈夫？結構うなされてたけど…｣



『…大丈夫です』



何の夢を見たかは思い出せないが、懐かしい夢だった気がする






kn｢ここ俺の部屋なんだけど…後できりやん迎えに来るから医務室に行ってね｣





“きりやん様”






幹部の1人で、主に医務室にいる方だ


というか迎えに来る？





『いやいやいや、大丈夫ですよ』



kn｢ここ体温計ないし、多分めっちゃ熱あるよ｣




さっき熱かったから、と医務室へ行かない選択肢を潰してくるきんとき様





『でも』



kn｢熱長引くけど？｣





『…分かりました』




こっちが折れ、きりやん様を待つ






kn｢…Aちゃんさ｣



待っている途中きんとき様に話しかけられる



kn｢なんであんな事に？｣






あんな騒ぎになるなんてさ、と自分の事であんな事になったのも知らずに聞かれる

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