少女の願い事2【赤髪の白雪姫】 (ページ14)

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sideなし

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美少年を見て相変わらず目を見開いているAはさておき、美少年は何かを言いかけた

「探…」

「び…「美少年！！」」

「…確かに俺こんな顔だけど初対面ではもられるとは…」

オビと白雪のふたりが思わず声に出してそう言うと美少年は少し困惑したような声を出す。

「ああなた誰…？」

「うん自己紹介したいけどー」

「なんで…あなたが」

ポツリとAがそう言うと、オビの方を見ていた美少年がAを見る。Aの顔を見るなり、美少年は慌てたような表情になる。

「ああ！おまえ！」

その言葉にピクリと眉を動かすオビ。その動きを見逃さなかった美少年は再びオビの方をむく。

「お兄さんは…誰かな？この城の役人？」

「さあね」

オビが白雪を逃がす事を考えているともう1人窓を乗りこえ城へと入ってくる男がいた。

「お嬢さん外に！」

突然の事で驚いたオビはそれでも白雪に指示を出した。

「オビさん！」

白雪に目がいっていたオビにAは大声を出し、男が攻撃を仕掛けてきていることを知らせた。寸前の所で避けるオビをはらはらとしながら見つめる白雪。

「オビ…」

思わず声を出した白雪を背後から捕まえる美少年。オビに意識がいっていたAはその事に気づくのが少し遅れた。

「はっ…放して！！」

「ごめん、大人しくしてて」

そう言って脱いだ上着で白雪を縛り上げている美少年にAは右手を繰り出した。

「うわっ」

「お願いします、白雪さんを放して」

少し眉を八の字にしながらもそう言うAを見て笑う美少年。

「お前、相変わらずだな」

「いいから白雪さんを放してください」

そう言いながらも攻撃を仕掛けるAにその攻撃を間一髪で避ける美少年。少し驚いた面持ちでAを見つめる。

「なあ、あいつクラリネスの城の奴でしょ。あっち側の人間なら置いてかないと。ていうかあいつと互角かよ」

美少年にそう言われ、Aも思わず横目で見るとオビには珍しく互角で戦っているようだった。