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37個目 side白雪 ページ39

「何を驚いておられるのです。あなたがお呼びしたのですから、あなたがもてなさなければ」

ラジ王子はこちらをちらりと見るとちょうど私と目が合った。そして、目が合った瞬間にばっと逸らされる。

「…何故 何も言わないのだ。君にとっていい話か。これは」

目を逸らされた後、手の間からちらりとこちらの様子を伺うラジ王子。その様子を見て率直に思った事を述べた。


「わかりません。私はラジ王子と長く一緒にいた事がありませんので。ですが、二度とない機会だとも思います」


「…そうだが?」


「では、ラジ王子。一緒にいてみませんか」


その言葉を聞いた途端ラジ王子はキョトンとした顔をした。それもそうだろう。この言葉を私が言うと思ってなかっただろうし。


「勿論です」


「待たんか!」


ラジ王子が惚けている間にサカキさんが返事をする。ラジ王子はその言葉で我に返ったようにまたしてもサカキさんに大声をあげる。


「……白雪どのがどうしてもというのならば仕方ない」


ラジ王子の言葉を聞いて驚いた。もう少し何か言うのではと思っていたから少し拍子抜けだ。


「私も歓迎するとしよう。今日は長旅で疲れているだろう。部屋で休むといい」


ラジ王子はそう言うと席を立ちどこかへ行ってしまった。

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作者名:あす | 作成日時:2018年12月1日 17時

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