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2つ目 side少女 ページ4

目が覚めると真っ白な天井が目に入った。

ここはどこだろう。体を起こすと窓から入る日の光が眩しい。

あの時はまだ太陽が沈む少し前だったのに、今は太陽が登っている。何があったのだろう。

不安で腕に力が入り布団をぐっと握る。下を向いているとガチャリと音がしてドアが開く。パッと頭を上げると綺麗な赤色が目に入った。


「あっ目が覚めましたか!体調はどうですか?」


「え、あの」


「ちょっと待っててくださいね。今人を呼んできますから!」


そう言うと赤髪をなびかせてその人は部屋を出ていってしまった。


「綺麗な人だったな…」


ポツリと独り言を呟き、部屋を見回す。とても綺麗で薬草の匂いが香る。自分がいた部屋とは大違いだった。ここは一体どこなんだろう


「おぉ、目が覚めたか」


また新しい声が聞こえその声のした方へと顔を向ける。部屋へとぞろぞろと入ってくる先ほどの赤髪の人を入れて5人の男女。銀髪の男性がベットの隣にある椅子へと座る。


「目が覚めて何よりだ」


「…あの、助けていただきありがとうございます」


何を話していいのか分からなかったので、頭に浮かんだ一言を言った。


「いや、助けたのは俺じゃなくてこっちの胡散臭い黒髪の男だ」


胡散臭いは余計ですよと銀髪の男性に突っ込みを入れるその人。琥珀色の瞳がとても綺麗だった。


「目が覚めてほんとによかったよ。一応君とも会話したんだけど覚えてないかい?」


そう言われ考えてみても思い当たる節が全くないため私は首を横に振った。


「そっか、それならしょうがないか」


「でも、ほんとにオビがこの子を抱えて帰ってきた時は驚いたぞ」


緑髪の男性はため息をつきながらそう言う。隣で「同感」と声を上げる金髪の女性。


話を聞くと黒髪の男性はオビさんというらしい。


「あの、貴方達はどなたなんですか…?」


「あぁ、言い忘れてたな。俺はゼンだ」


「俺はミツヒデ」


「木々」


「オビでーす」


「白雪だよ。よろしくね」


次々と言われる名前を必死に頭の中に閉じ込める。なんとかここにいる皆さんの名前は覚えられそうだ。

3つ目 side少女→←1つ目 sideオビ



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作者名:あす | 作成日時:2018年12月1日 17時

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