15個目 sideなし ページ17
「…ゼン、白雪 顔が赤かった気がするけど、おまえ寝ぼけて何かしたんじゃないか…?」
少し歩き出すと、ミツヒデは心配そうにゼンに話しかけた。
「え…」
「それとも白雪が寝てるゼンに何かしたかな?なんちゃって」
ミツヒデの言葉に驚いているゼンに追い討ちをかけるようにそう言ったミツヒデ。
「そんなわけないだろ!!!おまえ頭の中どうなってんだ!!」
さすがにこの言葉にはとてもびっくりしたのかゼンは顔を真っ赤にして大声を出し言う。
「いや冗談だよ…悪かった」
「ーでなんだって?」
落ち着いて仕事の話をしようとするゼンにAが答えた。
「ゼンさんにお会いしたいという男性が来ているそうです」
「男?」
「面識はないって話だ。持ち物に気になるものはなかった。ーというかほとんど手ぶらだったらしいが」
「元伯爵シスク家の三男。とにかくゼンさんに会ってお伝えしたい事があるらしいです」
A、ミツヒデと変わるがわるに話を進めている内に男が待っているという部屋に着いた。
扉が開き、ゼンの3歩後ろから続けて入る2人。
ゼンは部屋の中にいるその男を見た瞬間目を見開いた。
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作者名:あす | 作成日時:2018年12月1日 17時