363.運 ページ13
教室に入ったらスニョンが窓側の1番後ろ、つまりあたしの後ろに座ってて
視線を逸らした先にジュンくんが座ってた…
A「ジュンくん!!おはよっ」ﾆｺｯ
JN「あぁAちゃん、おはよ」ﾆｺｯ
A「なんでここなの？」
JN「スニョンに負けた…」
A「負けた？…??」
スニョンを見たら勝ち誇った顔して指ハートをされた
A「いいの？ジュンくん」
JN「うんっ」
A「そか。ジュンくん、来てくれてありがとね」ﾆｺｯ
JN「約束したから…」
A「うん…ありがと」
席に着いてスニョンを見たら
幸せそうに外を眺めていた
A「なんの勝負したの？」
SN「ジャンケン」
A「勝ったの!?」
SN「ふふっ。だからここにいるんです〜」
A「運使い果たしたんじゃない？」
SN「使い果たしてはないだろよ…」
A「だって…ジャンケンだよ!?ジャンケン!!」
SN「神様は見てるのよ。日頃の行いを」
A「……へ〜」
SN「おいおい…へ〜とはなんぞや？へ〜とは…」
A「ふふっ。…良かったね」ﾆｺｯ
SN「おぅ…/////」
スニョンが後ろにいる安心感
あたしも後ろはスニョンがいい
グランドにはジョンハンくんのクラスが体育の時間みたいで
ジョンハンくんの後姿を見つけたけど
あたしはグランドに背を向けて座っている
目で追ってしまうから…
少しだけ近づけた気がしてる距離は
好きだと告げたら壊れてしまいそうな距離で
困らせて戸惑うジョンハンくんが目に浮かんで踏み出せないでいる…
振られるのは怖くない…
気不味くて距離が出来ることの方が怖い…
だから…このままでいいって言い聞かせてる自分がいた
SN「A…？」
A「…っ！ん？…」
SN「…………。消しゴム貸して」
スニョン…ありがと
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2022年2月25日 11時
