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ーside JINUー
その日、ミノは朝からソワソワしていた。
理由は世間を騒がせている同じ事務所の新人アイドル、CELI。
13年の在籍期間で、ツチノコ扱いされるくらい人の目に触れていなかった彼女。
そんな彼女のTV初登場となる番組で偶然、出演が被ったのだ。
つまり、必然的に彼女が楽屋挨拶に来るわけで。
MN「なぁ、いつ来るかな」
鏡の前で髪型を整えながら、落ち着かない様子で時計を見ては呟くミノ。
ーコンコンッ
『失礼します』
入ってきた彼女に対して初めて思った事は、"本当に実在してたんだ"って事。
舞台上だと幻っぽいっていうか、人間離れしたオーラがあった。でも今は服装のせいもあるのか、普通に人間ぽい?感じで。
動揺して化粧品倒したミノをドン引きした目で見てる感じとか、あぁCELIも一応人間なんだなって思った。
「CELIって、やっぱ人間だったんだ、、」
CELIが退室した後、メンバーの誰かが呟いた。
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ーside aris(Alia)ー
その才能も、恵まれた外見も。
事務所に力を入れてもらえてるのも当たり前だと言わんばかりの態度が、死ぬ程ムカついて。
bigbangに憧れて、会いたくてこの芸能界に入った。
売れるまで辛くて苦しかったけど、諦めずにやっとここまで這い上がってきたのに、彼らにはまだ追いつけなくて。
なのに同じ事務所というだけで、デビューしたての彼女がやすやすとbigbangに可愛がられている事に腹が立った。
「何様だよ、アイツ!!」
暴言をはかれたLICoが、乱暴に机を蹴った。
AR「、、、ねぇ、イイコト思いついちゃった。」
bigbangの方々に迷惑かからないように、教育してあげなきゃね?
着いたのは、アイツの楽屋。
静かに扉を開けると中には誰も居なかった。
一緒に来たLICoとANがラッキー、と呟く。
ハンガーラックに掛かっているアイツの衣装のスカートを見つけると、LICoが手に持っていたハサミで切りつけた。
床に散らばる布編。
それでも狂った様に切りつける。
AN「ねえ、そろそろ戻らないとまずいよっ。」
その言葉にハッとして、急いで楽屋を出て。
その後すぐ楽屋から悲鳴が聞こえて、口元が緩む。
仕方ないよね?これは教育だから。
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舞桜(プロフ) - どうしましょう。すごく面白いお話見つけちゃった! (2020年2月17日 0時) (レス) id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - おもしろいー!! 更新待ってます。 (2020年1月25日 9時) (レス) id: a2d6e4b6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akn | 作成日時:2019年8月30日 11時