1:デビュー ページ2
事務所の中でも1番小さな練習室。
その片隅に座り、おにぎりを頬張りながら室内を見渡した。
キュッとシューズが擦れる音。
何万回も聴いた練習曲。
元の色が分からなくなるほど着古したウェア。
早朝に起きて、この練習室にこもって、深夜に帰る。
そんな生活をし始めて13年たった。
18年の人生の半分以上を、練習生として過ごした。
自分の見た目が他の練習生より優れている事は何となく自覚していたし、だからこそ「外見だけ」と言われたくなくて、外見に負けない程の実力をつけるために努力してきたつもりだ。
SOL「ガチャッ お、やっぱここに居た。」
『え、』
ゾロゾロと入ってきた3人は、BIGBANGのメンバーであり、尊敬する大先輩達。
私の事をずっと気にかけてくれていた人達だ。
VI「A!!聞いたぞ!デビューおめでとう!」
SOL「やー、俺が先に言おうとしたのに!おめでとうマイエンジェル〜!」
TOP「いままでよく頑張ったな。」
『ありがとう!でも、こんどはめちゃくちゃ不安だよ。上手くできるかな?』メソメソ
「「「絶対思ってないだろそれ」」」
バレたか。
SOL「お前がそんな謙虚な新人みたいなメンタルになるわけない。」
TOP「どうせ他のグループのファンも根こそぎ持っていく気満々だろ。」
この人達私を何だと思ってんの?怒
VI「そうそう!『あ、ジヨンオッパからテレビ電話だ!』、、無視!?」
『ヨボセヨ〜ジヨオッパ!、、とテソンオッパだ!』
画面に映し出される、坊主でも超絶神イケメンなジヨンオッパと背後でかろうじて映り込むテソンオッパ。
GD「A!タッピョンから聞いたよ!おめでとう、って言葉じゃ表せないくらい嬉しい」
DL「ほんと今までよく頑張、痛い痛い、ヒョン何すんの」
GD「俺とAの時間を邪魔すんな鼻ニンニク。
いいか、これだけは忘れんなよ。Aの1番最初のファンは俺だってこと。世界のG-DRAGONが認めてんだ、自信持っていけよ。」
相変わらずなオッパに、思わず笑みが溢れる。
『ありがとう〜ジヨンオッパ。見てて。世界に"CELI"の名を轟かせてやるから。韓国中のアイドルに、本物のスターってやつを思い知らせてやる。
オッパ達も早く戻って来ないと、共演できないくらいのクソ過密スケジュールスーパーアイドルになっちゃうからね!』
だから早く戻って来て、天下のビッベン様。
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舞桜(プロフ) - どうしましょう。すごく面白いお話見つけちゃった! (2020年2月17日 0時) (レス) id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - おもしろいー!! 更新待ってます。 (2020年1月25日 9時) (レス) id: a2d6e4b6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akn | 作成日時:2019年8月30日 11時