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翼side


しばらくの沈黙の後、再び七鬼が口を開く。
「俺、立花はいじめをやっていないと思っている………証拠もある。」
そういってジャケットのポケットから、小さい紫色のボイスレコーダーを取り出した。
「今日、四人の証言者から話を聞いた。その時に録音したものだ。」
ボイスレコーダーを俺達の中心のテーブルに差し出し、ボタンを押した七鬼。


まず一人目。
(その時の状況を教えてくれるか。)
七鬼の声だ。
(私達は、放課後に上原さんが立花さんに殴られたり蹴られたりしているところを見たの。。)
そこで音声は停止する。


二人目。
(ウチら、上原が立花にいじめられてるのを知って、放課後に立花の後をつけたんだ。そしたら、立花が上原に水を被せているところを見た。。)
音声が停止する。

俺はそこで、二人の証言の矛盾点に気がついた。
どうやら、他の奴らも気がついた様だった。
でも、偶然なのかもしれない。
全部聞いてみよう。


三人目。
(私達ね、廊下を歩いていたの。そして、更衣室を差し掛かったとき、更衣室から怒鳴り声が聞こえたんだ。覗いてみると、立花さんが上原さんを叩いているところだった。。)


四人目。
(あたし達は放課後、気晴らしに屋上に行こうということになった。屋上の扉を開けようとしたとき、やめて!という叫び声が聞こえた。だから覗いて見た。一時したら、立花が上原さんのノートを破って屋上から捨てていた。)


音声が止まり、ボイスレコーダーをポケットにしまう七鬼。
これはちゃんとした証拠になっている。
証言が全てバラバラだったから。
アーヤは本当に、何もやっていなかったのかもしれない……
俺達の間には、再び沈黙が通った。

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設定タグ:探偵チームkz事件ノート , シリアス   
作品ジャンル:泣ける話
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マス - マスです。30000hit達成です。見ていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2017年11月28日 20時) (レス) id: 7c4c52f579 (このIDを非表示/違反報告)
恋檬(プロフ) - おめでとお!!!! (2017年10月22日 11時) (レス) id: a868e82522 (このIDを非表示/違反報告)
マス - マスです。20000hit達成しました。これからもこのシリーズをよろしくお願いします。 (2017年10月22日 7時) (レス) id: c6f0bf0fbb (このIDを非表示/違反報告)
mof - マスさん» おめでとー(*^ω^*)ぱふぱふ このシリーズ大好き(^_^) (2017年10月15日 0時) (レス) id: eb04f4e900 (このIDを非表示/違反報告)
マス - マスです。10000hit達成しました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2017年10月12日 18時) (レス) id: c6f0bf0fbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マス | 作成日時:2017年10月6日 22時

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