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若武side


今日、七鬼からの集合がかかった。
なぜ集合をかけたのかは俺には分からない。
秀明の授業が終わって、カフェテリアへ向かった。
いつもの目立たない隅のテーブルには、黒木と上杉が先に着いていた。
俺的には、目立たない隅のテーブルより目立っている真ん中のテーブルに変えた方がいいと思っている。
まぁ。他の奴らが了承するかは知らないが。。。
俺がテーブルの椅子に座った直後、カフェテリアの扉が開き、小塚と七鬼が並んで入ってきた。
そのあと、美門が遅れて来る。
俺は、アーヤ以外のメンバーを見渡し、咳払いをしてkz会議を始めた。
「今回集合をかけたのは俺ではない。
七鬼だ。」
俺がそう言うと、七鬼が勢いよく立ち上がり、悲しみに怒りが少し混じったような、深刻な表情で俺たちを見渡した。
「立花の事について、言いたいことがあったんだ。」
アーヤかよ。なんでまだこいつはあんな裏切り者のことを気にかけているんだよ。
他の奴も同じようなことを思っていたようだった。
「アイツがどうにかしたのかよ。」
「あんな奴、放っておけばいいじゃん。」
「もう俺らと関係がないんじゃなかったの?」
「俺、裏切り者には興味ない。」
と口々に言い出す。
すると、七鬼がドンッ!と机を強く叩いた。
カフェテリア中に大きな音が響く。
「お前らは立花の仲間じゃなかったのかよ!裏切ったのはお前らだろうが!!!!」
裏切った?俺らが?
カフェテリアにいた塾生達が一斉に俺らの方を向く。
七鬼の目には、紫の炎のような強い怒りが映っていた。
長いロングヘアーが四方八方に逆立つ。
こんなにも怒っている七鬼を俺は見たことがない。
ただ、例えようが無いほど、恐ろしかった。
俺達は、黙って七鬼を見つめていた。
やがて、七鬼が椅子に座る。
俺達の間には、しばらくの沈黙が通っていた。

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設定タグ:探偵チームkz事件ノート , シリアス   
作品ジャンル:泣ける話
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マス - マスです。30000hit達成です。見ていただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2017年11月28日 20時) (レス) id: 7c4c52f579 (このIDを非表示/違反報告)
恋檬(プロフ) - おめでとお!!!! (2017年10月22日 11時) (レス) id: a868e82522 (このIDを非表示/違反報告)
マス - マスです。20000hit達成しました。これからもこのシリーズをよろしくお願いします。 (2017年10月22日 7時) (レス) id: c6f0bf0fbb (このIDを非表示/違反報告)
mof - マスさん» おめでとー(*^ω^*)ぱふぱふ このシリーズ大好き(^_^) (2017年10月15日 0時) (レス) id: eb04f4e900 (このIDを非表示/違反報告)
マス - マスです。10000hit達成しました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2017年10月12日 18時) (レス) id: c6f0bf0fbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マス | 作成日時:2017年10月6日 22時

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