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けらけら笑いながら私を抱き寄せる。
顔を猫をめでるようにすりすりと寄せてくるのが尚更迷惑なのに。
自分の導き出した推理に大変満足をしているようで、片や私は不快度指数が最高潮手前で苛々しているのに。瀬名ではないが素直に「ウザい」と感じる。離せと抵抗しても大変元気な声で笑う王さま。
「遠慮しなくていい、っぞ…っと」
突然手を引いて横抱きする王さま。お姫様抱っこなんてする力あるのかよ、と冷静に判断したところで困惑にたたき落とす疑問にふと気付く。
王さまが何処かへ向かっている。こんな抵抗しづらい状況で一体。こんな抵抗しなくちゃならない状況で一体。
「ど、何処行くの！」
「ベッド」
「っな！！？」
薄く笑って王さまの部屋に入っていく。
「おまえの望み通りのもの、全部くれてやるよ。
お姫様」
額にキスを落として電気が付いていない部屋に、歩みを止めることなく。
甘美な響きに顔が熱くなっていくのを感じる。何が嫌だって、それを王さまに全部見られていることが毎度毎度羞恥なのだ。
隠したくても王さまは「見せろよ、全部」と囁いて顔を隠す腕を退けてしまう。
「いっ、いい！！後日でいい！！
今日のお前はきっと優しくないからやだ！！」
「んー、でもさ。
おまえの『やだ』は『もっと』にしか聞こえない」
「耳鼻科行けよバァカっ！！」
降ろされたベッドに二人の体重が乗ってスプリングが少し音を立てる。
怖気づく様に後ろ手に下がっていくと、足首を掴まれる。
「顔真っ赤だぞ」
「うっせ、離せっての…！！」
「手酷いくらいが好きな癖に」
「はっ倒すぞ変態ボケナスオレンジ！！」
「わははっ、やってみろよ。
先に抱き潰してやるから」
「甘く見んなよ、抱き枕痛めつけて身に付けたラリアットでボッコボコにしてやるからな」
そうやって息巻いて言っても勝ち誇る笑みを浮かべて目を光らせる。
「立てなくなるくらい
メチャクチャにすればいいだけだろ？」
「ッ…んの…！！」
惨敗記録がまた更新されていく。
二度あることは三度ある、とはよく言ったものだ。
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眠井さん(プロフ) - 更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年2月26日 1時) (
レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
まえむ - 続きが見たいです！更新待ってます！ (2019年12月30日 1時) (レス) id: 572cac2bfb (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - お願いします！ あっ、でも無理はしすぎないで下さいね。お体にお気をつけて。応援してます！ (2018年4月20日 18時) (レス) id: adf71d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
かきのたね(プロフ) - お二人共コメント返信遅くなりすみません！ぜひやらせていただきます！ (2018年4月20日 11時) (レス) id: 927894499b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 合コンネタやってほしいです！リクエストでいいですか？ (2018年4月19日 22時) (レス) id: adf71d9ee3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かきのたね
| 作成日時：2018年1月2日 23時
