色戀、召しませ。 (ページ14)

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Waver. ページ14

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次の日私は、隆二さんに関すること三代目に関することをネットで漁りまくった。

なんと便利な時代だろう。

半日もあれば、顔もあやふやだった彼らのことをデビュー前から知ってる気になれた。

「何でも聞いてみて下さいよ。答えますから私」状態。

公に見せている顔が全てではないだろうけど、何となく彼と言う人物が分かった気がした。

そして私は外見を含めた彼に触れて、微かな胸の痛みを感じている。

私が思っているより、ずっとずっと

凄い人だったと気づいたからだ。

「本当に明日、行って良いのかな………」

最近増えた独り言を呟いて、ぬるくなったコーヒーを喉に流し込んだ。

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当日、行こうかどうしようか私はカフェで迷っていた。

22時45分までには決めよう！

そう決意して携帯のアラームをかけた。

まず、何故迷うのか？

きっと、「たまたま出会った音楽の趣味が合う、好きな声の人」から

「たまたま出会った音楽の趣味が合う人気者」に私の中で彼が変わってしまったからだろう。

変に意識する、ってやつだと思う。

「はぁ…………」

いい歳して、何を悩んでるんだろ？

迷う理由と悩む理由は別なのだ。

「はぁ…………」

２回目の溜め息のあと、携帯が鳴った。