防弾奮闘記。

ヌナとグクとドラマ ページ20

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"





この学園には、少女漫画みたいなことが起こっている。





学校が半端なく大きいのもそうなんだけど、なによりも。





JK「 眠たい... 」





少女漫画から飛び出してきたんじゃないかと思うくらい顔の整った学園の王子様。





噂によると容姿端麗で誰に対しても平等に扱って、性格もいいそう。唯一の弱点は勉強らしくてそれも可愛いと学園中の女の子が騒いでいる。





それに、





『 こら、ジョングガ！寝るんじゃない！ 』





こちらもまた少女漫画から飛び出してきたような可愛らしい容姿で、王子様の幼馴染というこれもまあTHEヒロイン。





普通なら嫌がらせがすごいんじゃないかと思うんだけど、彼女の可愛さに明るさ、何よりも性格が良すぎるでみんなにあの子には叶わないと諦めている。





その2人の周りには類は友を呼ぶとはよく言ったもので、容姿端麗な方々ばかりが集まっている。





...そんなわたしのポジションは、





そんな2人の友達でもなく、ましてや恋敵でもない。





名前をつけるとしたら2人の恋模様をぼーっと見つめている"モブA".....いや、モブXぐらいかな？





あの2人には認識さえされていないだろう。





これからわたしはモブとして、これまたモブの男の子と付き合って...





...........





...でしたよね？





いや、なんで？





なんで、





JK「 ...あんた、面白いね 」


「 え、 」





王子様？





いやいやいや、王子様に話しかけてもらえるなんてもう一生分の運を使い果たしたんじゃないだろうか。





なんてひとりで感動していると、





−ぽす、





JK「 .....気に入った 」


「 ...........はい！？！？ 」





気づけばわたしは王子様の腕の中で。





JK「 これからよろしくね？ 」





なぜか、キラッキラの笑顔を頂きました。





.......いや、なんで？





"





「 ...女子高生役... 」


JK「 ヌナ！！頑張ろうね！ドラマ！！ 」


「 ああ、うん... 」


JK「 ヌナとドラマが出来るなんて夢みたい！ 」


「 .....そうだねぇ 」


JK「 それにしてもヌナがモブだなんてこのドラマの世界何なの！絶対ヌナがヒロインのはずなのに！ 」


「 ...まあ最終的にはヒロインなんだけどねぇ 」


JK「 撮影中の間は王子とヒロインなんだから、 」


−ちゅ、


JK「 こういうこともいっぱいしようね 」


「 ...モブなんでお断りさせていただきます 」


JK「 ヒロインっていったじゃん！ 」


「 はぁ... 」





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こういう胸きゅん小説が書きたい。

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