防弾奮闘記。

ヌナとカイとジミン ページ19

side JIMIN





とある音楽番組の控え時間。





ヌナの楽屋に行くと、声が聞こえてきた。






「 っ、わたし、 」





ヌナと、





KI「 ヌナ、俺が言いたい 」





...ジョンイニヒョン。





え？え？なんでヌナとジョンイニヒョンが？





いや、まだ楽屋にも入ってないからなんとも言えないけど...そう思って楽屋のドアを少し開けてちらりとのぞき込む。





そこには、やっぱりヌナとジョンイニヒョンが...





JM「 ぅえ.....！？ 」





思わず叫びかけた声を口で覆う。





だって、だって！！





「 ...わたしも言いたい 」


KI「 やだ。俺が言う 」





抱き合ってるんだもん！！ぎゅうって！！！あんなハグ、僕もしたことないよ！！





「 ねぇ、 」


KI「 ...ぬな、 」


「 っ、好きなの！！ 」





ああ...これは...





JM「 だめぇっ！！ 」





思わず出て行っちゃうのも許して。





「 ...じみな？ 」





抱き合ったまま僕を見るふたり。





とりあえず！！





JM「 離れてくださーい！！ 」





思いっきり2人を剥がしてヌナを抱きしめる。





KI「 え？え？ 」





戸惑ってるヒョンには悪いけど、ヌナは僕のですからね！告白なんて知らない！！





「 ...じみな、離して 」


JM「 やだ！絶対離すもんか！ 」


KI「 ...ヌナ、今をときめくアイドルまで誑かしてんの？ 」





と、呆れたようにため息をつくヒョン。





「 わたしが男好きみたいに言わないでよ！ 」


KI「 ...言ってない 」





そんな仲良いみたいなアピールいいから...





JM「 さっきのは！なに！？ 」


「 さっき？ 」


JM「 ヌナ、ヒョンが好きなの！？ 」


「 え？.....ああ、 」


KI「 あー... 」





ヌナとジョンイニヒョンは顔を見合わせてから一言。





「「 ドラマの練習 」」





JM「 え！？！？ 」





どどどドラマ！？





KI「 俺の台本読みにヌナが付き合ってくれてたんだよ 」


JM「 なんだ... 」





思わずホッとため息をつくと、ヌナが顔を覗き込んできた。





「 ...なに？わたしがジョンイナに告白してると思って焦ったの？ 」


JM「 へ！？いや... 」


「 ふふ、可愛い。じみながドラマ出るようになったらいつでも告白シーン手伝ってあげるからね 」


JM「 大丈夫です... 」





ヌナに演技でも告白されたらドキドキしちゃって止まらないよ！





後ろでジョンイニヒョンがため息をついてたなんて僕たちは知らない。





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SMでは扱いが雑なヌナ。

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