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羞恥心 ページ40

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それからしばらく竹下通りを散策していた私達は、周りからの目線をとりあえず無視しながらもう一人の一年生を探すことに集中していた。


……やっぱりさっきから視線が痛い。あからさまに見られているこの感じ、物凄く不快だ。



私はもはや死語と化した「スケバン」なみのスカート丈だし、それに続き一人は目隠し。

そして実弟は都会に浮かれて意味のわからないサングラスを購入し、片手にはポップコーン、もう片手にはクレープというだいぶ滑稽な出で立ちをしている。






『……伏黒くん、他人のフリしても良いんだよ』


「いや、もうだいぶ慣れてるんで」






その言葉に、私は彼の心中を察した。


一般人には理解できないような仕事だ。きっとそういうこともざらにあるんだろう。

どうやら私はこれから、かなり癖の強い人達と関わっていくことになるらしい。






「……ちょっとアンタ、私は?」






そうこうしていると、道端で小太りの男性に詰め寄る一人の女の子を見付けた。

手にはいくつかの紙袋を持ち、背にはピンク色のリュックサックを背負った少女。艶のあるベージュの可愛らしいボブカットがよく似合っている。






「あー、あの子だね。もう一人の一年生」


『(言った傍から凄いの来た……)』






そう言った先生の横で、失礼ながら浮かんだ感想はそれだった。

あれが新しい一年生……見るからに気が強そうだ。






「モデルよモデル。私はどうだって聞いてんの」





どうやら彼女はモデルの勧誘を受けたかったらしく、通りすがりのスカウトマンを引っ掛けていたらしい。

まさかの自らスカウトされに行くという斬新すぎるスタイルに、私は唖然としたまま彼女と男性の攻防を見つめる。






「俺達今からアレに話しかけんの?ちょっと恥ずかしいなあ」


「チッ……おめえもだよ」





悠仁の自分を棚に上げたような呑気な声に、表情を曇らせて言う伏黒くん。


そんな二人の会話を聞き流しながら、私は苦笑した。

賑やかなことは良いことなのだが、もう少し他人の目というものを気にしたい。少なくとも私はそっち側の人間なのだ。






「おーい!こっちこっち〜」


「ヤバ〜!あの目隠しどうなってるの〜?てかスカートめちゃ長ッ!」






隣で手を振る五条先生の後ろから、そんな女の人の声が聞こえてくる。



……もう絶対に、二度と制服でこんな所来るものか。


上京したての教訓として、私は心にそう固く誓った。







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紅一点→←世話上手



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いか焼き - 好きです!!! 最高すぎます、、、応援してます!今から2を読んできます!楽しみすぎる…! (2022年7月4日 2時) (レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 宿儺の声が頭の中で聞こえたらワイある意味死んでう( ´ཫ`)って思いながら見ました←めっちゃ面白いです!!応援してます( ˃ ˂ ) (2022年1月25日 0時) (レス) @page31 id: dce21dc0b1 (このIDを非表示/違反報告)
古椎エゴ(プロフ) - Tomorrowさん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスしていたみたいです!知らせていただき助かりました! (2022年1月24日 17時) (レス) id: c3c7b307dc (このIDを非表示/違反報告)
Tomorrow(プロフ) - コメント失礼します。とても面白くて何度も読み返してます!ところでなんですけど、祥子ではなく硝子だった気がします!間違えてたら申し訳ないです! (2022年1月24日 17時) (レス) @page30 id: 81fe567fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 面白いです!宿儺推しなのでこの話はとても好きです!がんばって書いてくださいね!応援しています! (2022年1月23日 23時) (レス) id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月22日 17時

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