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地獄への扉 ページ23

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「宿儺は全部食ってやる、あとは知らん。……てめえの死に様は、もう決まってんだ」






悠仁の力強い言葉に、私はごくりと生唾を飲む。

どうやら私が思っていた以上に、悠仁の中での意思は固いらしい。


……それでこそ、あのじいちゃんの孫だ。


これじゃあ私も、怖気付いてはいられないな。






「いいねえ、君みたいのは嫌いじゃない。楽しい地獄になりそうだ」






心底満足そうに口元を緩めた先生は、私の背中をポンッと叩くと踵を返したように扉の方へと歩みを進めていく。


まるで拒否権はない。そんなふうに言われているような感覚に、私は思わず苦笑いをした。






「二人とも、今日中に荷物まとめておいで」


『えっ……どこか行くんですか?』






ポチッと押されたスイッチに反応し、重たい扉が開かれる。


五条先生のこれまた突飛な発言にハテナを浮かべた悠仁と私は、状況を掴めないまま顔を見合せた。


荷物をまとめるって……一体何を持っていけと。






「……東京、すよ」


『あれ、伏黒くん』






ゆっくりと開かれた扉の前に立っていたのは、ここに来る前病院で別れたはずの伏黒くんだった。

てっきり既に帰ったのかと思っていたのだけれど、彼の頭には数時間前と変わらない状態で包帯がぐるぐる巻いてある。






「伏黒ォ!!元気そーじゃん!」


「これ見てそう思うか……?」






はしゃぐ悠仁に、冷静に返す伏黒くん。

たった数時間しか一緒にいなかったはずの二人は、もうすっかり打ち解けているように見える。


昨日はじいちゃんが死んだことが悠仁とって重荷になるのではないかと心配していたが、どうやらそれは私の杞憂だったらしい。


笑い合える友達がいることは、きっとあいつにとって良い薬になるはずだから。






「吹っ切れたって顔してるねえ」


『……そうですね。先生のおかげで』






不意に私の顔を覗き込んできた五条先生に向けて、私は心からの笑顔を向ける。


こればっかりは、彼がいなければきっとどうにもならなかっただろう。


だからしっかりと面と向かってお礼を述べたつもりだったのに、彼は急に動きを止めて無表情のままじっとこちらを見つめてきた。






「え、何。褒めても何にも出ないよ?」


『……あっそ、じゃあもう二度と言いません』


「ああ、うそうそッ!ちょっと驚いただけだって!」






この人の扱いは、今まで出会ってきた人の中で一番難しいと思った。








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いか焼き - 好きです!!! 最高すぎます、、、応援してます!今から2を読んできます!楽しみすぎる…! (2022年7月4日 2時) (レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 宿儺の声が頭の中で聞こえたらワイある意味死んでう( ´ཫ`)って思いながら見ました←めっちゃ面白いです!!応援してます( ˃ ˂ ) (2022年1月25日 0時) (レス) @page31 id: dce21dc0b1 (このIDを非表示/違反報告)
古椎エゴ(プロフ) - Tomorrowさん» ご指摘ありがとうございます。変換ミスしていたみたいです!知らせていただき助かりました! (2022年1月24日 17時) (レス) id: c3c7b307dc (このIDを非表示/違反報告)
Tomorrow(プロフ) - コメント失礼します。とても面白くて何度も読み返してます!ところでなんですけど、祥子ではなく硝子だった気がします!間違えてたら申し訳ないです! (2022年1月24日 17時) (レス) @page30 id: 81fe567fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ミーコ(プロフ) - 面白いです!宿儺推しなのでこの話はとても好きです!がんばって書いてくださいね!応援しています! (2022年1月23日 23時) (レス) id: b974f3c01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年1月22日 17時

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