松野家三男やってます。9

○ ページ31

*



｢チビ太｣



｢あ？｣



｢(うひょひょ〜、では手筈通りに…)｣



｢(ケケ…あの作戦だな…バーロー…)｣



｢うひょひょひょ…｣ ｢ケケケケケケ！｣



それぞれ自分の顔によく似た馬に乗るイヤミとチビ太は
二人で組んで何かを企んでいるようだった。
どうせどちらかが裏切る未来しか見えないのだが。



｢(ホエー。本気おじさんの底力見せてやるダス…)｣



｢(だよん…)｣



デカパンもダヨーンもそれぞれによく似た馬に乗って、
かなりやる気…ではなく殺る気に満ちていた。



｢ジョー…｣



自分に似た馬に乗ってニヤリと笑みを浮かべるハタ坊。
彼も何かとんでもないことを考えているのだろう。
ミスターフラッグのことだ。盛大な仕掛けが待っているのだろう。



〈では参りましょう。赤塚カップ超絶大大大障害。
まもなくスタートです！〉



｢たまらんでしかしー！｣




すると、一斉にゲートが開いてスタートした。

そんな12人から勢いよくミサイルが飛んできて、
それに当たった12人は宙に浮いた。



〈おおっと！おおっとこれは！？〉



更に沢山の銃弾が12人に集中狙いされていき、
やがて大きな大爆発になってしまう。
観客席にいたトト子は大爆発に巻き込まれ、
やがては地球の半分くらいが炎の海に飲み込まれた。


そして最終的には…。

【馬】と煙文字で書かれた大爆発が起こったのだった。



〈全員負けでーす！〉



全員負けて、全員死んだのだった。

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