[BL]普通に生活していたらSな先輩に弱みを握られてしまった。

第八話 ページ10

そのまま北嶋先輩に連れられて、北嶋先輩の家に来てしまった。


双子らは家に上がった瞬間、わーわー言ってリビングに駆け込んでいった。


玲「はぁ...いつになったらこの駆け込みが終わるんだ、朱、碧。」


朱「ごめんおにいちゃん...あおちゃんといっしょにあそぼうとおもって...」


碧「わたしもしゅうくんとあそびたかったー...」


何この子可愛い。先輩も可愛さにうっと来たのか、ちょっと歯を噛み締めて、


玲「分かったよ...でも、もう走っちゃめっ、だからね?」


あ、これ、北嶋先輩ファンが亡くなるやつ。


「はーい...」と二人は言って荷物を投げ捨ててゲーム機を起動し始めた。


北嶋先輩は無言で俺の腕を掴み、階段を上がる。


手前の部屋に押し込まれた。恐らく北嶋先輩の自室だ。


ベッドに放り投げられ、北嶋先輩が馬乗りになってくる。


玲「はぁー...理性保てて良かった...俺が君のこと好きなの覚えてる?」


『まぁ、そりゃ人生初の告白が男なら、嫌でも記憶に残りますって......!?』


俺の有無も聞かずに俺の唇を触ってくる。


玲「俺はね、君が入学したときから君が好きだったんだ。何回も、この綺麗な肌に触れたかった。この綺麗な色した唇も、全て。ねぇ...触っていい?」


いやもう触ってます、って言いたかった。けれど、先に唇が重ねられて、喋れなかった。


結構長めで、舌も入れてこなかった。


玲「...満足してないけど、満足。帰るなら送って行こうか?」


『だっ、大丈夫です!』


そう叫んで、鞄も持って、「お邪魔しました!!」と家を飛び出した。

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