[BL]普通に生活していたらSな先輩に弱みを握られてしまった。

第二十四話 ページ26

朱くん達に連れられ、先輩の様子を見に行った。


そうすると、耳まで赤くしている先輩。


ほっといて、と言われたは良いが、耳まで赤くされては心配しかない。


俺風邪うつしちゃったかな…


何か詫びなきゃだよな。


とりあえず近くで見守っとこ。


あと数時間で親が迎えに来るからなぁ…


『えーと、先輩？』


「な、何？」


ちょっと戸惑ってる？


ソファの背もたれ側を向かれているから顔が見えない…


『俺、風邪うつしちゃいました？』


「え？え、いや、うつされてはない…


Aくんからの菌なら喜ぶけど…」


『きっしょ、そんな言ってるんだったら大丈夫そうですね。部屋戻ります。』


先輩のえ〜待って〜と呼び止める声が聞こえてるが無視だ無視。


……


部屋戻ったは良いけどやることない。


一人じゃんけんでもしてよ。


さーいしょーはg「Aくん!!!」


『は？何ですか先輩。今一人じゃんけんしてるんですけど。』


「さみし!いやそうじゃなくて、ご両親がお迎えに来たぞ?」


マジか。意外に早かった。


荷物は前もって纏めていたので、パッと荷物を持ち、玄関の方へ向かおうとする。


すると、手首を引かれた。


「…また、来てくれない？」


俺は、先輩に手首を引かれ、そのまま先輩の胸にダイブしていた。


つまりバックハグ状態。


顔が近くなり、先輩の息が俺の耳にかかる。


『!?わっ、分かったんで離して下さい!?』


俺は半ば突き飛ばす形で先輩から離れ、ダッシュで玄関に向かった。


先輩のお母様に家族で礼を良い、親の車に急いで乗り込む。


認めたくないが、





…少し、ときめいてしまった。

何度目かの謝罪→←第二十三話 先輩side

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