[BL]普通に生活していたらSな先輩に弱みを握られてしまった。

第一話 ページ3

『えっ、え、き、北島先輩っ!?いつから!?』


玲「んー、最初の『氷上さんにどう告ればいいかな...』から、かな?」


なぜ疑問系!?


北島先輩といえば王子のように優しく、イケメンな!


玲「でさ、この音声、スマホに録音してあるんだよね...」


北島先輩はそう言って、録音した音声を流す。


流さないで!?


『...何すれば良いんだ...!』


負けてはいけない、と強気に出ると、


玲「ふーん、俺のほうが明らかに有利なのに強めに出るなんてね。


...こうしよう、俺はこのことをバラさない。そのかわりに俺に絶対従う...」


嫌だ、と言おうとして開けた口をそのまま閉じた。


ここで反対すれば、このことがバレ、からかわれるでは済まない。


玲「俺は別に君がどうなろうと構わないよ?さ、どうする?」


北島先輩はこの状況を楽しんでいるようだ。


察するのが遅いが、この人Sだ...


従えとか言う人はSと教わった。


いや、自分が思ってるだけで教わってはないわ。


そう一人で突っ込んでいる間も、先輩はニヤニヤしながら答えを待っている。


俺はそのムカつくほどイケメンな顔でニヤニヤしている先輩に、


『...分かりました』


としか言えなかった。

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