誰も死なせるな、守れ 弐 【鬼滅の刃】

４４ ページ14

.





『お館様、お話が。』

『どうしたんだい、宵闇』

『私の使う呼吸、夜の呼吸についてお話が』




これで3度目...宵闇さんの出てくる夢

私がこれを見る理由は夜の呼吸について
知るためだと言っていた。




『ついに話してくれる気になったんだね。どうやって作られたかわからない、元々あるどの呼吸とも繋がりのない夜の呼吸を。』

『はい。よく考えた結果、話したほうがいいと判断致しました。』

『ありがとう。君の力は鬼舞辻無惨の頚に刃を向けることができるからね。』




...これ、もう夜の呼吸について知れてしまうんじゃ。




『まず初めに。この夜の呼吸は夜光家にしか使えません。』

『え？』

『だから俺は継子をとるつもりはありません。それに自分の子どもにも、引継ぐつもりもありません。』

『それは、夜の呼吸は君で終わらせる、ということかい？』

『必ず、俺の手で鬼舞辻無惨をやります。もし。俺が倒せなくて死んでしまったら。申し訳ないのですが、俺が今から言うことをお館様のお子様にも伝えていって欲しいです。そしていつか鬼殺隊に入隊した子どもに伝えて欲しいのです。』




もしかして、これが
私が初めにお館様から聞い宵闇さんの言い残したこと...？




『俺は継子をとるつもりはない。けれど夜の呼吸についての記録、型を書き記しておこう。もしまた俺の意思を継ぐものが現れたのなら。その時は必ず。夜の加護、俺の加護を授けよう。....こう、伝えていって欲しいのです。そしてこれが夜の呼吸の記録と型を書き記したものです。』




やっぱりそうだ。
私がお館様から聞いた言葉、そのまんまだ。




『わかったよ、宵闇。伝えていこう。でもひとつ、聞いていいかい？』

『はい、全て答えます。』

『夜の加護、宵闇の加護とはなんだい？』






それは呼吸を使い続けても疲れることはない、ということではないのか。

そう思ったが、どうしてか私の胸は
ﾄﾞｸﾝとした。




『簡単に言うと、力の制御を強くする、といったところでしょうか。』

『制御、か。』



...制御？力の制御ってなに？

そういえばあのよくわからない人
私が制御をはずすことができたって言ってた。

それと関係、してるの？





.

４５→←４３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す