なんかよくわからんが呪胎九相図の４番目になってた件【呪術廻戦】

お兄ちゃん会いたい病発動中。 ページ15

「人間だよ、いや、元人間と言った方がいいかな」

淡々と残酷な事実を告げる家入さん。
悠仁、大丈夫かな、悠仁ってこういう理不尽な事が一番嫌いだもんね。

「虎杖とAは聞いてるか？」

ん？なんだろ。

「こいつらの死因はザックリ言うと
体を改造させられたことによるショック死だ。
君らが殺したんじゃない、その辺り履き違えるなよ」

「はい…」

やっぱ悠仁落ち込んでるな…悠仁ってほんと光属性だよなぁ。

「A、大丈夫か？」

本当に優しい。どう考えてもつらいのは悠仁のほうじゃない。

『私は平気、改造された人は気の毒に思うけど、
その人がまた人を殺すなら、私は倒す…いや、殺すことにためらいはないよ。』

そっか、と視線を下げる悠仁。ほんとになんでこんな良い奴が苦しまなきゃいけないのか。
悠仁のためにも、私は改造人間を殺す。それが被害者のためでもあるし。






……………嘘。

…全部建前。私は正直言って、自分の大事な人さえ幸せならそれでいい。どれだけ人が死のうがどれだけの人が苦しもうがどうだっていい。
それを見て見ぬふりをすることで、大事な人が悲しむのならば話は別だけど。

『…だいぶ染まってきちゃったなぁ』

口の中で小さく呟く。

大好きな作品を何度も何度も思いだすことで、時間を潰してはいたけど。Aちゃんの体に受肉するまで約150年。その長い時間の中で、私も大概呪霊よりな思考になっちゃったなあ。
改造人間を見た時も、いくら漫画で知っていたとは言え、あの醜い姿を見ても、悲しい叫び声を聞いても、なにも感じなかった。

前世があると言っても、少なくとも今の私は半呪霊。

人間からしたら恐ろしいことも平気でするだろうし、
呪霊からしたらバカみたいな願いだって抱くだろう。

『なんなんだろうな、私って。』



＿＿＿＿早く会いたいよ、お兄ちゃんたち。

おっさんのパンツとか誰得？→←七海さんはかなり好きだったので！by膿爛

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