ワールドトリガーの世界で大暴れしたら2

サイドエフェクト ページ9

迅side

なんでこんなにも俺は無力なんだ！これは俺のせいだ、未来を分かっていて！最善の未来に、あと少しで・・・あと少しだったのに。変えてあげられなかった・・・。
おかげでAちゃんは美月に連れ去られて、太刀川さんは意識不明の重体で、風間さんや緑川とかだって…。
俺は、どうすればいいんだ。


迅「俺は・・・。」

嵐山「迅？」

米屋「迅さんは悪くないですよ。」

迅「こんな能力、最上さんの時とかとほとんど同じだよ。俺は無力だ。」

嵐山「迅…。」

スゥー

米屋「あ、先生！太刀川さんや出水とか助かりますよね？！」

先生「太刀川さんの傷はものすごく深いものですから、なんとか一命は取り留めましたけど、意識が戻るかどうかはまだ分からないですね。
出水さんや他の隊員は軽傷が多くて、中には元気だからといって退院したいと言う人もいますね。」

迅「そうですか、ありがとうございます。」

先生「あ、ついでに太刀川さんなら集中治療室に居ますので。その隣の部屋に出水さんが居ますよ。」

米屋「ありがとうございます。」

スゥー

嵐山「え？これが太刀川さんなのか？」

ピッ ピッ ピッ ピッ

迅「あぁ、そうだ。」

米屋「Aは、連れ去られたんですよね。」

迅「俺のせいでな。」

嵐山「迅！自分を責めるな！これは迅が1人で解決する事じゃないんだ！迅がいたから最悪にはならなかったんだぞ！」

米屋「最悪の未来だったら、どうなってたんですか？」

迅「最悪の未来では、太刀川さんとA二人が死んで、米屋たちも重体をおっていた、市民にも結構被害が出てたよ。」

嵐山「ほら、今の方がよっぽどマシだよ。太刀川さんはここにいて、絶対に意識戻るだろうし、Aもここには居ないけど、生きてるんだよ！他の隊員も元気みたいだし、迅 前向きに考えよう。」

米屋「前向き？すか？」

迅「嵐山…。」

ポロッ

嵐山「迅、泣きたい時はいつでも泣いていいからな。」

迅「うぅっ、嵐山優しすぎだな。」

米屋・・・俺、つっこめねぇ…！！！

スゥー

迅「柚宇？」

国近「あぁ！太刀川さん！！やだぁ！！！！」

迅「ごめん。俺、守れなかったんだ…。」

国近「迅さん…。Aちゃん連れ去られたの？」

迅「あぁ。」

国近「3人とも心配かけすぎ、それどころじゃない。」

ポロポロ

米屋「3人とも？出水はさっき部屋少し覗いて見たけど起きてましたよ？」

国近「会いにいく！」

迅「俺らももうちょいしたら向かうから。」

国近「はい」

出水公平→←終結

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