四話 ページ4
今日も飽きずに、僕は青い芝生を踏みつけていた。
夏も近くなり、日差しは強く照りつけるが、Aはそんな中でも読書に興じていた。
「今日も読書か？」
「することがないので。」
Aの隣に腰を下ろしても、本を捲る手は止まらず、いつも通りに読書をしている。
いつからここに居るのかは知らないが、汗一つ滲まない陶器のような白い肌は、夏だろうが冬だろうが関係無いようだ。
「…よくもまあ、飽きずに何度も同じ本を読むな。」
「…ディオ、貴方もよくもまあ、飽きずにここに来ますね。」
文字の羅列に視線を這わせるが、どうも英語ではないようで、やはり今日もAの横顔を眺める。
「ダメなのか？」
ふ、と本から顔を上げ、自分の顔を真正面に捉える、左右対称の整った顔立ち。
無気力、無表情、無感情だが、しかし、何かを訴えようとするアイスブルーの瞳に、息を飲む。
僕らしくもない。
「飽きませんか、こんな仏頂面の、愛想もない女に会いに来て。」
「、お前を眺めているのは楽しいが？」
「……どういう意味なんですか、それ。」
「さあな。」
「………変わってますね、ディオ。」
そう言って、Aはまた本に視線を落とす。
若干、口許が緩んでいる気がして、くすりと笑うと、"何を笑っているんです？"と言われ、僕は、思わず吹き出した。
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東雲出雲(プロフ) - 罠做さん» ありがとうございます！文章が素敵だなんて(*´ー｀*)続編できましたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (
レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
東雲出雲(プロフ) - ランタンさん» ありがとうございます！続編ができたので、そちらもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m (2015年8月18日 11時) (レス) id: 64e849f3b1 (このIDを非表示/違反報告)
罠做(プロフ) - 続編楽しみにしてます！！文章が素敵で読み易かったです、続き気になりますねo(^▽^)o (2015年8月18日 2時) (レス) id: 1a112de355 (このIDを非表示/違反報告)
ランタン(プロフ) - この話とてもよかったです！続編も頑張ってください！ (2015年8月17日 20時) (レス) id: 751d6d43a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：東雲出雲 | 作成日時：2015年8月15日 11時
