愛しごっこ(続)

＊ ページ18

玄樹side






約束の日、


僕はゆっくり彼女の部屋を訪れた。








・








部屋のどこにも彼女はいなかった。






唯一僕が見つけたのは、



ベッドの上の置き手紙。









・








" ごめんね、愛してる。さようなら "









、、ねえ、何言ってるの？？








僕は最後まで君と笑いあいたいの。



まだ終わらせる気なんて、









さらさらない ＿＿＿＿＿









・









僕は走り出した。









君と僕の、思い出の場所へ。









僕の頬を伝った一筋の涙に




気づかないふりをして。









・









・









・









「、、見つかっちゃった。






あーあ、玄樹くんには私のこと



なんでもお見通しだなあ〜」









・









屋上でたなびく彼女の髪を見つめる。







・









たっくさんここで笑った




二人で泣きあった日もあった




触れるだけの優しいキスを何度もした








・







君との思い出がつまったこの場所を




僕が探さないわけないでしょう？









・









「これからね、手術なんだ。」








・









" 世界初の手術らしいの！びっくり。




なんか特別感すごいよね、


新聞載っちゃうかも〜 "









・







なんて笑う君。



そんな君の頬には涙の跡がくっきりあって。







玄「、、強がらないでよ、」









・









" 最後の最後まで僕は君と



心から笑いあっていたいんだよ。"









・









そう言って、僕は彼女の震える肩を




強く、強く抱きしめた。








・

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