【派生】及ばぬ恋の滝登り2 (ページ35)

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コピペ改変22※◯亡描写ありページ35

泣けコピ&一部オリコペです｡
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ルキノ｢ヘルが誕生日を迎えたあの日､少し奮発して予約した高級ホテルのディナーレストランに向かっていた｡
『そんなに奮発しても大丈夫?無理させたね』と申し訳なさそうながらも嬉しそうに彼女が笑ったその瞬間､横にいたヘルが目の前で中に浮いていた｡
後ろから暴走してきた車に撥ねられ､ふっ飛ばされてしまったようだ｡
あれから何年も経ったが､今も目に焼きついている光景だ｡
彼女はしばらく息があり､まだ希望があるかもしれないと思った私は泣きながら必死に叫んでいた｡
応急処置をしていると､不意に彼女は言ったんだ｡『泣か､ないで…ルキノ､さんが…無事､で良かっ…た…』と…それが彼女の最期の言葉だった｡
あの時､自分が撥ねられていれば良かったのにと何度思ったか自分でも覚えていない｡
私は彼女を車道側に歩かせたことをずっと後悔して､きっとこれからも後悔し続けるのだろう｡
ヘルに渡せなかった狼のネックレスは､今もずっと持っている…ヘルと自分への罪の意識を忘れない為に｡
私は死ぬまで､あの時のことを後悔し続けて生きるのだろう｡私が唯一､彼女にしてやれる懺悔なのだと思っているから…｣

ヘル｢私の誕生日だったあの日､私はルキノさんと一緒にディナーレストランに向かっていた｡
気になって値段を調べたらお高めのお店で､申し訳ないなと思いながらお礼を言ったんだ…ルキノさんの気持ちが､すっごく嬉しかったから｡
でもその時､背中に今までにないような激痛を感じたの…次の瞬間には宙を飛んでいて､すぐに地面に叩き落とされた｡
しばらくは息ができていたけど､血の臭いがどんどん濃くなっていって…『あぁ､私死ぬんだな…』ってすぐ理解できた…思ったより怖くなかったな｡
だから泣きながら助けてくれようとしていたルキノさんに言ったんだ…『泣かないで｡ルキノさんが無事で良かった』って…そこから意識がなくなったから､私は死んだんだと思う｡
死んだのが自分で良かったって､あの時も今も思っているけど…ルキノさんはそうは思っていないみたい｡
そりゃそうか…普段冷静なルキノさんが､あんなに取り乱して泣いていたんだもん…相当ショックだったんだろうな…
でもね?私､ルキノさんには幸せになってほしいんだ…あの時のことに囚われたままでいてほしくないから､ルキノさんには笑顔で前に進んでもらいたいな…もちろん､私のことは忘れないでね?
…それが､私にとって1番の供養になるから｣