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18.「おそまつさんでした」 ページ20

「……え、」


仲直り?私とおそ松たちが?


「…やだ、絶対やだ。……だって、私がいても余計なお荷物だよ。要らない子だし。」



「違う、違うよ!!Aは本当は要らない子じゃないよ、いい子なんだよ!!」



《いい子》



「そんなはずない!!!例えいい子だとしても要らないものは要らない!そんなのただのお荷物!!」




「いい子の中に要らない子なんて居ないよ!!だからさっ!!!俺たちと話してほしいんだ!!!!また傷つけちゃうかもしれないけど、みんな本心じゃないんだ!!!!それを、それをわかってほしいんだ!!!ただ俺たちはAと」


「うるさいっ!!もう関わんないでって言ったじゃん!!!なんでまだそんなこと言うの?!なんで私と話そうとするの?!!このお人好しっ!!お節介!!」



ふと、十四松が何も言わなくなった。


不思議に思って十四松の方を見ると、口を閉じて口角を下げていた。

そんな顔の十四松は久しぶりにみたから、とてもびっくりした。


「っ……、おれ、嬉しかったのに。こんな笑ってばっかの気持ち悪い俺と会話してくれて、びろびろもくるくるしてくれて、なによりどんぐりも貰ってくれて。優しいなって思った。いい子だなって思ったよ。……、でも全部お節介だったかな、お人好しだったかなって不安だった。やっぱりそうだったんだね」



静かにぽつぽつと、十四松は呟いていった。


その言葉を聞くたびに、申し訳なさが滲んでいった。


ああ、また悪いことしたなあ。


また、嫌われたかなあ。



「……、ごめ、ん十四松。……、まださ、時間欲しい。すぐには無理だし、何より一松とかとは絶対無理だし。……っくしゅんっ」


すぐには無理。それが本心だった。

そう告げると十四松は笑顔になって、いつもの調子に戻っていった。


「ほんとー?!!じゃあ、俺待つね!!いつまでも、ずっとずっと待つね!!そんで、一緒に笑える日、楽しみにしてるから!!!……ってかくしゃみしてんじゃん!!今日はもう帰ろ、風邪ひいちゃう!!!」



十四松が背中をさすってくれた。


何か慣れなくて、でも嬉しくて。


昔からよくおそ松たちを止めてくれてたからだろう、十四松はそこまで怖くはなかった。


…十四松だけになら、少しだけ気を許せそうな気がする。

19.「魚に愛を」→←17.「眠れないなら、子守唄を。」



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kuu - これいちいち歌の歌詞になってますね、 (2022年1月1日 12時) (レス) @page38 id: f964c54957 (このIDを非表示/違反報告)
kuu - 面白いです、これからシリアスだったり恋愛がある、が楽しみです (2022年1月1日 10時) (レス) @page1 id: f964c54957 (このIDを非表示/違反報告)
あみ - 最高すぎます (2020年9月24日 2時) (レス) id: e43e7b87c6 (このIDを非表示/違反報告)
偶数LOVE!(心々) - なるべく早く更新してくださいっ……!……お願いです………………本当に楽しみすぎるのですよっ!! (2019年9月7日 18時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)
偶数LOVE!(心々) - なんでこんなに文才があるのですか??これは絶対ず〜っと!過去最高1位ですねっ!!(納得です♪)どんな小説の中でも1番好きですっ!(本当に) 星なんかいも押したいけど、前も押したからムリだ……… (2019年9月7日 18時) (レス) id: 01d7da7a06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:竹ノ狐。 | 作成日時:2015年11月26日 1時

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