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30* 変わらない愛【紫】リク* ページ36

下駄箱に入った大量の画鋲。

荒らされた机の中。

通り際に囁かれる暴言。


楽しみにしていた高校デビューが、一瞬にして消え去った。

友達は違う学校に行ってしまって。

新しい学校ではこの有様。

笑えもしない。



兄は同じ高校の3年生。

小さいときから優しくしてくれて。カッコイイ自慢の兄だった。

そんな兄だからこそ相談なんて出来なくて。担任にも言えなくて。

どんどん悪化する嫌がらせ。否、いじめ。


私が100%悪いのだ。



そしてとある日の放課後。

私のクラスは学校行事の係になってしまい生徒一部の下校が遅かった。


早く家に帰りたい一心で。作業を手早く終わらせたのに。

帰りの支度をして早々と教室から出た時に、扉のところで誰かにぶつかってしまった。


ポニーテールを揺らした女子。


「ねぇ。邪魔。」

『ぁ、ごめんなさ、』

「は?いや謝罪とか求めてないんだけど。」

『 ......。 』


謝っても謝らなくても文句付けてくるんだろブス共。

心のなかでそう吐き捨て目を逸らした。

何この過去最悪の状況、

部活部員以外は校舎内に居ない。つまり誰も見てない。

美術部と軽音楽部と吹奏楽部は3階で部活動やってたっけ。


そんなことをチラチラ考えていると、足に来た衝撃。


『ぃ゛ッ .. !? 』

「聞いてんの?」

『ごッ、ごめんなさ、、』


思わず倒れ込む。ふと横を見れば

自分のスクールバッグに付いていたキーホルダーが無惨な姿に。

、、お兄ちゃんがくれたのに、、


「だから〜、謝罪とか求めてねえっつってんの。」


其の言葉と同時に隣の女子から振り上げられる拳。

私が避けられるわけない、

何故か冷静に考えた私は、ぎゅっ、と目をつぶるだけ。








いつまでも当たらない拳。ふわっと鼻をかすめた嗅ぎ慣れた匂い。



「何してんねんお前。誰?」

「は、?離して下さい、 」



『ぉ、お兄ちゃ、』



「何してるか聞いてんねんけど。」


ぱっと女子から手を離し上から睨めつけるように問う彼。

女子の方も悔しいのか怖いのか、同じような目を一瞬向け逃げ去っていった。

30 〃 →←29* 〃



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ゆい - *祐霧*さん» 返信遅くなって申し訳ありません、、、全然遅れて大丈夫です!!ありがとうございます!!! (2022年11月16日 20時) (レス) id: 0c1f53aba3 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒 - *祐霧*さん» ありがと〜 (2022年11月14日 19時) (レス) id: 57f06ddef8 (このIDを非表示/違反報告)
*祐霧*(プロフ) - ゆいさん» 了解です!少々更新遅れるかもしれませんがご了承ください、、! (2022年11月14日 19時) (レス) id: 2e501a64fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 初コメ、リクエスト失礼します!夢主が女の子の日になって桃くんが看病する、みたいなお話がみたいです!!! (2022年11月14日 19時) (レス) id: 0c1f53aba3 (このIDを非表示/違反報告)
*祐霧*(プロフ) - るり(もしよかったら小説見てください)さん» 大丈夫です!めっちゃ理解しました!←  書かせていただきますね! (2022年11月14日 0時) (レス) id: 2e501a64fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*祐霧(ゆむ)* | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2022年7月28日 21時

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