1* 風のおかげ 【青】 ページ1
放課後。
隣に座るAに目を向けた。
あっついなぁ、なんて言い窓を開ける君
外からそよそよと入ってくる風が心地よかった。
外を見ては「んー、風!」「夏いいなぁ」
なんて言う君。
もう少し近づきたいな、
なんて思っても、Aからしたら俺なんて少し仲のいい男友達くらいなんだろ、。
ふわふわ、と風に髪をなびかせるAが愛おしかった。
と、一瞬、
強い風が吹きAの髪がぶわっと浮いた。
「んわ、は、髪崩れた〜、、」
んも〜、と言いながら手ぐしで自分の髪を整える君。
はた、と自分の鞄に櫛が入っていることを思い出した。
『 ん。』
最初は櫛を渡すだけにしようと思ったが、これはチャンスなのでは、、?と思い、梳かしてあげよう、そう決心した。
でも、勇気がなかった俺は、ん。と一言言って静かに髪をとかすことしかできなかった。
でもAの反応は意外なもので、
「ぁ、あ、ッりがと、」
震える声でそう言ったAを見て、思わず手を止め、
『、、かわいい。』
なんて口に出してしまった。
途端に耳まで赤くするAが可笑しくてしょうがなかった。
もう此処まで来たら全て吹っ切れたみたいで怖いものなんて何もなくて。
気付いたら
Aの頭を撫でてた。
「んッ、、、ちょ、、」
長めの黒髪を上からゆっくりと撫でる。
、、俺の顔も赤いのかな 。
傾きかけた日が、誰も居ない教室に影を作る。
好きだよ、
そう言いたくて開きかけた口は、
Aの言葉によって遮られてしまった。
「私、そのッ、、ずっと好きで、さ、」
どくどくと跳ねる心臓。
『俺もだよ。』
_________
初めて書かせていただいた短編集、、。
アドバイス、リクエスト、などなど、、
色々くださると嬉しいです、、。
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ゆい - *祐霧*さん» 返信遅くなって申し訳ありません、、、全然遅れて大丈夫です!!ありがとうございます!!! (2022年11月16日 20時) (レス) id: 0c1f53aba3 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒 - *祐霧*さん» ありがと〜 (2022年11月14日 19時) (レス) id: 57f06ddef8 (このIDを非表示/違反報告)
*祐霧*(プロフ) - ゆいさん» 了解です!少々更新遅れるかもしれませんがご了承ください、、! (2022年11月14日 19時) (レス) id: 2e501a64fc (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 初コメ、リクエスト失礼します!夢主が女の子の日になって桃くんが看病する、みたいなお話がみたいです!!! (2022年11月14日 19時) (レス) id: 0c1f53aba3 (このIDを非表示/違反報告)
*祐霧*(プロフ) - るり(もしよかったら小説見てください)さん» 大丈夫です!めっちゃ理解しました!← 書かせていただきますね! (2022年11月14日 0時) (レス) id: 2e501a64fc (このIDを非表示/違反報告)
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