同日同時刻では。 ページ38
ドストエフスキーside
「...少し寝ますか」
そうこぼし布団に入る。
今日は、いい夢が見れそう。
「A」
『なぁに?』
目の前の少女、木原Aはニコッと笑う。
とても暑い夏。
異能力がない世界を創るための軸。
その為には人間が必要。
”異世界“の人間が。
そこで、僕は知り合いの異能力者、【一週間だけ異世界に飛ばせる】能力を持った人に頼んだ。
「何故貴女は生きるのですか?」
「生きても、いいことないでしょう?」
そう言うと、不思議そうに首をかしげた。
『...?生きるって、なぁに?』
...驚いた。
”生きる“という言葉の意味を知らないのだ。
『ぼく、まだわかんないな。』
「ふふっ、そうですか...
おや、もう時間です。
また会いましょう。
そうですねぇ______五年後、くらいに」
それまでに、君と安心して暮らせるようにしよう。
君に、異能力者が消えていく様を見せてあげよう。
君が働かなくて済むように、僕だけが働いて、身を使うように
最高の空間を作ってあげよう。
その意味を込めて、指切りをした。
『こゆび?』
なんて聞く、貴女が愛おしい。
愛らしい目、愛らしい髪。
痛々しい足、手が目立たなくなるくらいに美しい。
貴女が、痛い思いをしないように。
「僕が、貴方の痛みを癒してあげます」
去り際に言った言葉は、聞こえていないだろう。
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ソラ(プロフ) - 黒兎紅葉さん» 本当に遅れてすいませんでした!!これからもっと投稿早くしますのでよければ応援よろしくお願いします... (2019年8月4日 13時) (レス) id: da0656dabb (このIDを非表示/違反報告)
黒兎紅葉 - すっごくおもしろいです!続きがすごく気になります!更新頑張って下さい。 (2019年6月1日 23時) (レス) id: a3ddba6e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソラ | 作成日時:2019年5月12日 4時