転生先が怖すぎる。【文スト】

資料。 ページ29

貴方side


『外部から、どれだけの情報を集められるのかテストだよ。』

乱歩「なんでそんなことを？」

『知らなーい。

まぁ、俺が台本壊したからじゃない？』

ナオミ「台本？」

『これからどうやって探偵社を潰すかのだよ』

乱歩「また？」

『探偵社だけじゃない。

この世界を、だね』

乱歩「！！」


『この世界で気づいたこと、教えてあげる。


大抵の死んだ人は甦ってる。


そうだね、太宰に言っちゃおうか。

“織田作之助”と“フリイダムの子供、おじちゃん”は生きてるよ』

太宰「なんだって！？」



これは、三日前のこと。


またポケットに、神からの手紙が入っていた。


内容は、俺の体のこと。



俺は、15歳の状態でトリップした。

二歳若返った状態。


でも、15歳より前の事を何も知らない。


神によると、この体に元々いた魂を、消したらしい。

怖いね、神って。



どうやら、この体の持ち主は、死んだとされる人を匿い、治療していたという設定らしい。



だから、死んだと言われたコーリャも生きていた。



都合よすぎる世界だ。





で、その手紙の裏には住所と、鍵が張り付けてあった。


行ってみたら、みんなの予想通り、織田作之助や孤児達、カレー屋のおっちゃん。



全員、生きていたということだ。




本当に、都合のいい話だ。

正体、過去。→←約束。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す