(名前) side もう一度 ページ5
蘭さんと初めて会った日から約2か月が経過した。
マー君にもう蘭さんには会うなって言われても会いたい欲が抑えられない。
もう一度、、、もう一度だけ会いたい。
私はこの前あった場所に会えるも分からないのに足をはこんでいた。
目的地に着いて蘭さんがいないか周りを見ながら歩いていると名前を呼ばれた。
この声は、、、
なんだろう。
まだ一回しか聞いてないこの声が妙に懐かしい。
まるで聞き慣れているかのように彼の声だとわかってしまう。
蘭さんは急に私を抱きしめた。
蘭さんの腕の力は強いのになんだか大切に抱いてくれているような気がする。
なんだか嬉しい、、、
こんなこと思っちゃいけないのに。
私にはマー君がいるんだから。
蘭さんはお詫びに出かけようと提案してくれた。
これ以上一緒にいたらだめなのに、、、
どうしても離れたくなくて行きたいと言ってしまった。
マー君、ごめんなさい
蘭さんは私が甘いものが好きかと聞いてくれたけどどうしてわかったんだろう、、、
まぁ、甘いものが好きな人は女の子にはよくあることだよね!
きっと蘭さんは女性経験が豊富なんだよ。
、、、なんか胸が苦しい。
まるで嫉妬してるみたいな。
私、マー君が女の人と居ても嫉妬なんてしたことあったかな?
何考えてんの?
自分。
やだ、こんな自分やだ。
今日で蘭さんと会うのは最後にしよう。
だから今だけマー君に言われてることを忘れて楽しまないと!
私達は肩を並べて店に向かった。
それが嬉しいと思ってしまう私を無視して。
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作者名:愛蘭 | 作成日時:2023年2月27日 0時