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ミッション開始 ページ17

今日はAと留美が会うことになっている日。





オレは絶賛盗聴中。


留美『突然呼び出してごめんなさい』


A[全然大丈夫ですよ。むしろわざわざクリーニング代のために足を運ばせてしまって申し訳ないです」


久しぶりのAの声。

Aは相変わらず気遣い上手だな。

やっぱりAは何も変わってねぇな〜


留美『これ、クリーニング代ね』


A 『あの、、、わざわざ来てもらって申し訳ないんですが、やっぱりクリーニング代は頂けません!』


留美『そこまで言うなら、、、ねぇ今日これから空いてますか?』


A 『あ、空いてますよ?』


留美『よければこれからカフェに行きませんか?』


A 『カフェですか?いいですけど』


オレが留美に出したミッションは[思い出のカフェに行く]だった。思い出のある店に行って少しでも思い出す可能性があると思ったからだ。

2人は少しずつ会話が弾み始めて敬語が無くなって楽しそうにカフェに向かった。

Aが今から行くカフェは、、、





留美 『ここなんだけど。私の実家の近くでね、よくこのカフェで親友とお茶してたの』


A『そうなんだ。なんだか懐かしい気分になるお店だね』


留美『そう思ってくれるとすごく嬉しい』




この店はそこまで懐かしさの感じる外見をしていないがAは懐かしい気分になると言っていた…
やっぱり少し感じるものがあるのか。




留美『何頼む?』


A 『ココアとガトーショコラにしようかな』


留美『本当にチョコとか甘いものが好きだよねー』


A 『え、、、』


留美『ご、ごめん!またあの子と間違えちゃった』


A 『その子はすごく仲がいいの?』


留美『このカフェによく一緒に来ていた親友なの』


A 『そうなんだ。その子と今でも会うの?』


留美『もう何年も会ってなかったんだけど最近会うようになったの!』


A 『いいな。私実は今の彼氏ができる前の記憶がないんだ』




は!?

知らなかったな…

でもよく考えてみればAが昔のAと同い年だし記憶があるとAAが2人いることになるもんな。

でもそうかマイキーと出会う前の記憶がないのか。


留美『それって記憶喪失?』


A 『かもしれない。けど病院に行かなかったの。生活に支障もきたさなかったし』


留美『ねぇ。聞いてもいい?今の彼氏の話』


A 『全然いいよ。あの日は、、、』

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設定タグ:灰谷蘭 , 佐野万次郎 , 灰谷竜胆   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:愛蘭 | 作成日時:2023年2月27日 0時

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