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82、誕生日のサプライズ ページ32

…ちょっと待って。

ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って!!


心臓が、ドクドクと高鳴り出す。


もちろんわかった。
すぐにわかった。
毎日毎日、待ちわびた事のある声だ。



『川島だけど……』


だからっ、そんなことはわかってる!

そうじゃなくて、そんなことじゃなくて…っ



階段を駆け上がり、自分の部屋のドアをしっかりと閉める。
そして、受話器を押え、聞こえないように大きく深呼吸した。

ふう……落ち着け、私!!



「ひ、久しぶりだね!元気だった?」

『……うん。栗原は…?』

「うん、元気だよ!」

『うん』

「…………」

『…………』



うおおぉぉぉぉぉぉっっ!

この話が続かない、ぎこちない感じ!

間違いなく川島だ!!


沈黙が続く。
だけど、私が言えることはひとつだけ。



「ビックリした…、どうしたの…?」


だって、それしか思いつかない。
川島から電話が来るなんて思いもしなかったから。

だから素直に聞いた私に、川島が小さな声で答えた。


『携帯変えたら番号わかんなくなって…』

あ〜…なるほど。

「そうだったんだね」

…ん?でもだから、なんで電話??


どう聞けばいいか考えている内に

『あのさ…』川島が話し出した。




『……今日誕生日だよね?』

「え?」


……うそ。


「憶えててくれたの!?」


驚いて少し大きくなってしまった声。
その瞬間、わ、興奮したみたいで恥ずかしいっ!って思ったけど



『それくらい…憶えてるよ』


川島の言葉で更に驚く。



ど、どういうこと!?
これってどういう意味で受け止めたらいいやつ!?

私の頭はすでに軽くパニック状態。
聞きたい事、問い詰めたい事で満載になった私に



『あのさ…』川島が言葉を続けた。


『…この前。一緒に歩いてた人。
もしかして彼氏……?』

「え?」

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設定タグ:オリジナル , 恋愛 , 青春   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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ユチコ(プロフ) - Blueheartさん» コメントありがとうございます!嬉しい〜( ;∀;)更新頑張ります〜☆ (2018年7月29日 16時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 更新頑張ってください! (2018年7月26日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年7月16日 12時

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