70、嫌じゃなかったのに ページ20
『ごめん!ほんっとうにごめんなさい!!』
夜。電話口で開口一番に涼くんが言った。
『もう急にあんなことしないからっ!
Aちゃん…?めっちゃ怒ってる…?』
「ううんっ、全然怒ってないよ。
ちょっとびっくりしただけで…」
私の言葉に
『ホント!?良かった〜〜〜』
涼くんの声が明るくなった。
怒ってなんかない。
確かにびっくりはしたけど、涼くんとのキスは全然嫌じゃなかった。
『本当に良かった〜。
俺、絶対嫌われたと思ったよ』
「え〜?どうして?」
『だって、好きな子にキスして泣いて逃げられたら…』
「ご、ごめん。多分凄くビックリして…緊張して逃げちゃった」
けど、自分でも分からないんだけど、どうして泣いたりしたんだろう…?
「あ。そう言えば風邪は?熱はもういいの?」
『Aちゃんの焼きそばのおかげで完全復活!焼きそばのお礼…っちゃなんだけど、日曜日、ちょっと時間作れる?』
涼くんの言葉に、「日曜日?」手帳を確認した。
「日曜日は……14時までバイトだな〜」
『じゃあそれからでもいいから時間作って』
「いいけど、何かあるの?」
『うん。二回目のデートしよう』
……デート!?
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ユチコ(プロフ) - Blueheartさん» コメントありがとうございます!嬉しい〜( ;∀;)更新頑張ります〜☆ (2018年7月29日 16時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 更新頑張ってください! (2018年7月26日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年7月16日 12時