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61、彼の中に私はもういない ページ11

今、気付いた。

私の自意識過剰って、不治の病だ。



「……あ、やっぱり本当だったんだ〜」

笑ってる自分。
誤魔化してる自分。

本当は、もしかしたら川島も少しくらい私のことを考えてくれてるんじゃないかって期待してた自分。


もうどれもこれも

気持ち悪い。



『何でそんな話……誰から聞いたの!?』

「え〜誰からって…」

誰から聞いたとか…。

そんなこと、もうどうでもいいよ。
私にとっては、それが本当だったってことの方が、ずっと重要。



「川島、幸せそうだね〜』

『な、なにが!!』


声だけでもわかる。
きっと今川島の耳は真っ赤に染まってる。


「そっかそっか。
別に用はないんだ。ちょっと電話してみただけ!
じゃあ切るね。川島、…バイバイ!」



最後は一方的だった。
川島の言葉を待たず、終話ボタンを押した。


そうしないと、間に合わなかったから。
嗚咽になる声を、我慢出来そうになかったから。


やっとわかった。

川島は私のことなんかもうとっくに終わってる。

立ち止まっていたのは私だけだった。



泣いて。泣いて。

身体中の水分が全部出ちゃったんじゃないかと思うくらいくらい泣いた後

携帯電話から、川島の名前を消した。




そして、茜に電話をかけた。


私はもう立ち止まらない。
ちゃんと前に進んでやる。



「茜。
拓哉くんの友達に、会ってみようかな」

62、新しい出会い→←60、久々の彼の声



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設定タグ:オリジナル , 恋愛 , 青春   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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ユチコ(プロフ) - Blueheartさん» コメントありがとうございます!嬉しい〜( ;∀;)更新頑張ります〜☆ (2018年7月29日 16時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 更新頑張ってください! (2018年7月26日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年7月16日 12時

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