ジスの愛の歪2 ページ9
ジスside
「お酒、飲むんですか？」
カウンターでワインを取り出した俺にそう言ったのは、Aだった
「うん。君も一緒にどう？」
「いえ、私まだ未成年なので」
「俺も未成年だけど」
そう言った俺に、眉間に皺を寄せるA
「こっち座って。話し相手になってよ」
俺は隣の席に座るように言った。
「あの、今日ジョンハンは？」
「うーん、まだ帰ってこないんじゃないかな」
「そうですか」
彼女は、ジョンハンがいないだけで顔が浮かない
彼女にとってもジョンハンは大切な存在なんだ
でも、彼女も果たして、真っ直ぐでいられるだろうか
「はい、オレンジジュースしかないけど」
「ありがとうございます」
彼女は少しずつ口をコップにつけて飲む
まだ、ジョンハンが口づけしたことのない、唇はやけにピンクで綺麗に見えた
「Aさんはさ、ジョンハンのどんな所が好きなの？」
そう俺が聞くと
「うーん、死んだような目ですかね」
「死んだような目？」
思わず笑ってしまった
「はい。海の底みたいに深くて、何も見えなくて、死んだ魚みたいに・・・何も映さないガラス玉」
ずっと一緒だった俺だけど
ジョンハンはそんな目をしてるなんて俺には見えなかった
彼はいつも、貪欲で、好戦的で、子供だったから
「私もきっと同じような目をしてるんです。だから、同感したのかもしれません」
二人にしか分からない世界
俺には分からないジョンハンの世界を彼女は知っているんだろうか
「そう、Aさんて変わってるんだね」
それでも、君は他と変わらない女の子だから
俺はその真っ直ぐさを、捻じ曲げたくなる
ジョンハンに証明してあげるよ
「ジスさん、飲み過ぎじゃないですか？」
「そんなことない、よ」
俺はお酒に強い方だから酔うことなんて絶対にないけど
酔ったふりをしてみる
「もう、やめましょう」
Aがグラスを遠ざける。
俺は、Aの首に腕をかける
「ねえ、俺とキスする？」
そう耳元で囁いてみる。
俺もね、ジョンハンに奪われてきたくらい
ジョンハンの彼女を奪ってきたんだよ
試すことを繰り返しては見下して、笑っては
悲しくなってた、また同じかって
結局、彼女達は何も見えてない
俺らは確かな愛を得ることなんてできない
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あむ(プロフ) - こちらとても気になっているのですが1はどこから読めますでしょうか？（ ｉ _ ｉ ） (2018年3月22日 4時) (
レス) id: c84a083db0 (このIDを非表示/違反報告)
RaTe(プロフ) - senaさん» 楽しみにしてます！ミンギュもジスもジョンハンもバットエンドバージョンもどれも見たい（ ; ; ） (2018年3月15日 19時) (レス) id: 8c385fdccf (このIDを非表示/違反報告)
sena - RaTeさん» 一番気に入っていただいてありがとうございます！もうすぐクライマックスなので楽しみに待っていてください^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - 陽花さん» 夢中になっていただいてありがとうございます^_^がんばります^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - exo0121さん» 一番好きといっていただいて嬉しいです^_^私もハニと両想いになってほしいと思ってます！！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2018年3月12日 18時
