走って戻っても ページ36
私は、急いで走った
ジョンハンが私を助けに来てくれた時
誰も傷つけようとしなかった
それがなぜなのか
【私、知ってるの。笑いながら貴方が人を平気で傷つけるの】
私がジョンハンと別れたあの日に
【それを見てから私、ジョンハンを見ると手が震えるの】
あんな言葉を言ったからかもしれない。
私は、昔のジョンハンを知ってしまった
彼がどんなに酷い人だったかを
どれだけ多くの人を傷つけてきたのかを
彼のしたことは許されることじゃない
だけど、彼は昔と変わらず同じ人だろうか…
もし、私が彼の何かを変えられるとしたら…
彼の心を救うことができるのなら
私にできることはただ一つ
彼から逃げるんじゃなくて
そばにいてあげることじゃないんだろうか…
もう彼が誰も傷つけることがないように
だから、私は走った、ジョンハンの元へ……
________________________________
「ジョンハン、どこっ………」
私は、ジョンハンのいる場所のドアを開く
相変わらずそこは暗くて、ガラスが床に散らばったままで、リビングにジョンハンの姿はなかった
「ジョンハン……？」
私は奥にあるジョンハンの部屋をノックして
ドアを開けてみる
そこには、ベッドに座ったジョンハンが確かにいた
「ジョンハン……?」
薄暗い部屋の中にある、ジョンハンの姿に近づいてジョンハンの前に立つ
彼はただ座っているだけで、そして俯いていた
生気がない、そんな感じがした
彼はシャワーから上がった後なのか、上半身は裸で、首にタオルを巻いていた
間近でみる彼の上半身には傷だらけで
私のせいでジョンハンはこんな目にあったんだと
思い知る
「ジョンハン……ごめんね…置いていって、ごめん…」
私は、ジョンハンの頭に手を乗せて、撫でる
それでも、私はジョンハンに触れることを戸惑う
彼は私の声が聞こえているはずなのに、何も返さない
私の存在を知っているはずなのに、私を見ようとしない
「助けにきてくれて…ありがとう…」
どんな言葉を繋いだらいいか分からない
帰ったら彼は「おかえり。戻ってきてくれてありがとう」って、また私を迎えてくれる気がしていたから
それは、都合のいい私の空想だったんだ
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あむ(プロフ) - こちらとても気になっているのですが1はどこから読めますでしょうか？（ ｉ _ ｉ ） (2018年3月22日 4時) (
レス) id: c84a083db0 (このIDを非表示/違反報告)
RaTe(プロフ) - senaさん» 楽しみにしてます！ミンギュもジスもジョンハンもバットエンドバージョンもどれも見たい（ ; ; ） (2018年3月15日 19時) (レス) id: 8c385fdccf (このIDを非表示/違反報告)
sena - RaTeさん» 一番気に入っていただいてありがとうございます！もうすぐクライマックスなので楽しみに待っていてください^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - 陽花さん» 夢中になっていただいてありがとうございます^_^がんばります^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - exo0121さん» 一番好きといっていただいて嬉しいです^_^私もハニと両想いになってほしいと思ってます！！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sena | 作成日時：2018年3月12日 18時
