ジスが溺れて ページ20
「ジスが、こんなことしたの?」
食器棚の食器がほぼ全部割れて
たくさん開いた瓶が割れて
「ごめんねー。今片付けるからねー」
ソファから起き上がったジスがよろよろと
落ちたガラスの破片に触れようとする
「やめてよ、ジス。危ない」
私は、ジスの手を止めてソファに押し戻した。
「ジス、どうしてこんなことしたの」
もう家がめちゃくちゃだ
それに、そんなに酔っ払って
私も一緒に住んでいて分かったけど、ジスはお酒に強い
それでも、こんな数のお酒を開けたことはなかった
これだけ飲めば、きっとジスでも酔っ払うに決まってる
「どうしてこんなことしたの？って、よく言うよー、Aのせいなのに」
私はその瞬間、襟を引っ張られて、ソファにいるジスの上に倒れる
「私のせい？」
密着するジスと私の身体
私はジスの上から退こうとするけど、ジスは私の襟を離さない
「ジョンハンには、Aが全てだったんだ…なのに、お前があいつらのところなんかに行くからっ…」
初めてジスにお前と呼ばれた
あんな紳士なジスがお前なんて言葉、使うなんて相当怒ってる…
「信じてたんだ、俺も。Aを…
Aは絶対に、ジョンハンを裏切ったりしないって信じていたのに…」
ジスは、なぜだか泣きそうで
「Aがミンギュの所にいるなんて、言ったらジョンハンは本当に壊れる…
だから、言えなかった、なのにあいつは寝ないでAを探して帰ってこない。
どうしたらいいか分からない、俺の気持ちがAに分かる？」
そっか、ジスも
私とジョンハンの間に挟まれて
辛かったんだ…
「俺が今まで、どんな思いで二人を見てきたか知らないで…
どんな風にAを見てきたか知らないでっ…！」
お酒のせいもあるのか
こんな感情的になるジスは初めてだった
「ごめんね、ジス」
「今さら謝んないでよ」
そう言った瞬間、私はジスに抱きしめられて
さらに体が密着する
「ジス…？」
ジスはいつだってジョンハンの味方で
ジョンハンを守ろうとしていた
そんなジョンハンを傷つけようとする私はジスにとって
敵なはずなのに
どうしてジスが私を抱きしめるの？
「ずっとジョンハンの物だと思って、触ったらいけないものだって思ってきた……俺の想い返してよ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 905人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あむ(プロフ) - こちらとても気になっているのですが1はどこから読めますでしょうか？（ ｉ _ ｉ ） (2018年3月22日 4時) (
レス) id: c84a083db0 (このIDを非表示/違反報告)
RaTe(プロフ) - senaさん» 楽しみにしてます！ミンギュもジスもジョンハンもバットエンドバージョンもどれも見たい（ ; ; ） (2018年3月15日 19時) (レス) id: 8c385fdccf (このIDを非表示/違反報告)
sena - RaTeさん» 一番気に入っていただいてありがとうございます！もうすぐクライマックスなので楽しみに待っていてください^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - 陽花さん» 夢中になっていただいてありがとうございます^_^がんばります^_^ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
sena - exo0121さん» 一番好きといっていただいて嬉しいです^_^私もハニと両想いになってほしいと思ってます！！ (2018年3月15日 10時) (レス) id: 5515188491 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sena | 作成日時：2018年3月12日 18時
