第152話 ページ7
目が覚めたら、知らない天井。
まさか、寝過ごした!?と思ったけど丁度未来が起こしに来てくれた。ベッドから起き上がり、軽く髪の毛を整える。
身だしなみ大事!!
未来と歩いて席に向かった。
『あれ?ろくろ?』
座った席の隣はろくろ達、焔魔堂家の皆だった。
「怪我大丈夫なのか?」
心配そうにするろくろに笑顔で「大丈夫」と応える。
隣に座る未来に「何でこの席?」と聞くと、「観戦しやすいし、姉様が嬉しいと思いまして」と言われた。
嬉しいけど、何でわかったんだろう?
さすが、私の弟だ。
有主くんの向こう側に座る女の子と男の子二人にも、挨拶をする。
「お久しぶりです、彼方さん!」
『久しぶりだね、有主君』
「さっきの試合観てました!すごかったです!!」
「うんうん!!」
『ありがとう』
この子達が、焔魔堂家の子達かぁ〜〜と思いながら挨拶をする。いい子達そう。焔魔堂家の家紋を作ってくれたのも、この子達だとろくろが嬉しそうに話してくれた。
よっぽど嬉しかったんだね。
楽しそうで何より。
「さあっ、遂に!遂に最終戦と相成りました!!」
『あ、始まる....!』
これが最後の試合。
天馬対士門!!!
「泣いても笑ってもこれで最後!トリを飾るのはこのお二人っ」
実況の人のテンションが違う。
「天翔る真紅の翼!禍野の闇を切り裂き光明をもたらさんっ!!十二天将"朱雀"!!斑鳩あああああ士門おおおおんっ!!!!!」
『(この語り恥ずかしくないのかな.....。いや、本当)』
聞いてるだけで恥ずかしいんだけど....。
盛り上がるからいいのかな?
「そしてええ!この方を形容するのに多くを語る必要はありません!「最強」!!以上た!!!」
短いし、シンプル。
天馬だけめちゃくちゃ短いんですけど.....いいんだろうか?
「鵜宮家当主・十二天将"貴人"!!!!!鵜宮ああああああ天馬ああああああああああああ!!!!!!!!」
『.....天馬』
士門と天馬、双方がそれぞれ実況の人の紹介と共に武舞台へ。彼らの登場で会場は大盛り上がり。
「これまで幾度となく島の記録を常識を歴史を塗り替えてきた二人が遂に刃を交えますっ!!!!」
「(士門.....頑張れ士門っ!!)」
『(頑張れ.....士門!!彼に.....天馬に....っ....勝って!!)』
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れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時