第194話 ページ48
「(─────真魚)」
──────────
「どうか、あの子を待つ未来が戦いのない世界でありますように..........」
──────────
詠唱を唱える有馬。
「(
ザッ.....!!!
「不可能だ。朝が夜になルのを止められぬ様に雨が天から地に降り注ぐのを変えラれぬ様に小生の決定は自然の摂理ト同義........」
一瞬にして有馬の後ろに移動した無悪。
それと同時に有馬を攻撃し、斬った。
それにより、各地にいた有馬の式神の反応が消えた。
今まさに戦っていた婆娑羅達からの前から消え、消失した事は新にも伝わっていた。
それを見た有主は結界を叩き、有馬に向かって泣き叫ぶ。
「うあああああああああああああああっ!!!!!お父さんお父さんお父さんお父さんっ!!!!」
「どけっ.....有主っそこをっ俺がそいつを祓うからそこをどけっっ......!!!!」
怒りのろくろは前に立つ有主に言う。
ズォオオオ
「貴殿はそこでじっトしていろ。炎の力で無理に出ようとすれば仲間が丸コゲになっテしまうぞ?──────それに貴殿を殺シ″太陽″の力を得るのは小生ではない」
「.......!!?」
──────────
「!!」
「ほ.....報告しますっ」
「最上階層・深度2013........現と禍野を繋ぐ最終結界″白大鳥居″に.......敵対象が到.....達っ!!」
「石鏡悠斗....到達!」
無悪が有馬を倒した頃。
悠斗を足止めしていた有馬の式神が消えたために悠斗は白大鳥居の前まで来ていた。
詠唱しだす悠斗。
「呪力パターン解析......お恐らく石鏡悠斗が解網法を開始っ!!白大鳥居の結界を破ろうとしているものと思われますっっ!!」
「─────ここの反応はっ」
ざっ
「深度2013に婆娑羅出現っっ!!十位の婆娑羅、杠です!!」
「.....二人!!最上階層に石鏡悠斗だけでなく....婆娑羅までがっ......!!」
婆娑羅の十位である杠が深度2013の白大鳥居の下に現れたことを感じ取った無悪が詠唱をしだす。
「そコで待つといい陰陽頭の子よ(貴殿の父が守ろうとした島と人々が消えて失くなルところをな─────!!)」
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れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時