第179話 ページ33
noside
五百蔵第一小隊が禍野に向かいケガレ討伐の任務をしていた頃。
他の小隊は全滅。婆娑羅と石鏡悠斗が現れたという情報を後に禍野に入ってきた膳所美玖によって知らされた。そして、向かった先。一瞬にして五百蔵数馬に怪我を負わせ、現れたのは婆娑羅の三位″加布羅″。加布羅に応戦するために鳴海は纒神呪を使う。
「勾殿陳坐・纒神呪!!!!降閻魔尊無間回廊!!!!」
ドッ、ガッ!
「(膳所殿ならばこちらの増援に向かってくれている筈だ。当初の合流予定時間は──────十分!なんとしてでも十分保たせるっっ!!)覇っ!!!!」
ズォオオ.....、ドンッ!!!
地面の砂を操り、巨大な武人を作り出した鳴海は、その武人の手の中に加布羅を閉じ込めた。
だが、砂の手にはヒビが入った。
──────────
真層・禍野。
深度2007。
その頃、双星の陰陽師である焔魔堂ろくろ率いる焔魔堂家の小隊は、婆娑羅の五位″銀鏡″と遭遇していた。
ろくろは銀鏡と応戦し、有主達に安全な所に退避するようにいう。退避するなか、怖いながらも戦おうと立ち上がる焔魔堂家。一人戦う有主を助けるために新喜多は、気を失った有主を治療する。
「裂空魔弾っ急急如律令!!」
ズドッ!!!
「!」
「あ.....当たった。俺の裂空魔弾っ初めてちゃんと当たった......!!」
「おっ.....越方さん!?」
裂空魔弾を上からうち、ケガレに攻撃した錦太。
錦太に気付きケガレが迫ってくるのを止めたのは山女原林檎。有主はケガレを一瞬で祓った。
「多少のトラブルなんて全然許容範囲ですよ?だって、そもそも当主が一番の問題児なんですから!」
「(やっぱすげぇ〜〜。流石は有馬様の子供ぅ!)─────!!あっありす様!!!!」
ゾクッ。
「こここここれは一体どうしたことだぁああ!?」
「!!」
「あまりに遅いので見に来てみればっ......捕らえれぬどころかぜぜぜぜ全滅だと......!?」
「ばっ......婆娑羅っ」
ろくろと戦っていた筈の銀鏡が有主達の所に現れた。
有主達は、恐怖で震えながらも銀鏡を見る。
「何をしに来た百々々々々目鬼!待機してろと言った筈だ.....!!」
先程、銀鏡が乗っていたケガレが現れた。
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れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時