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第174話 ページ28

「いつもの彼方なら天馬に平手打ちでもして、アイツに怒ってただろ?」



メガネをかけたイケメン幼馴染の言葉に驚いた。



『え、よくわかったね?私が天馬に平手打ちもとい頬に一発入れようとしてること』



「パーじゃないよ?グーでだよ」と食べ終わったプリンのカップとスプーンを置いて士門に自身の手を見せ、開いて閉じてグーの形を作り、握りしめた。「やっぱりか......」と士門には溜め息をつかれた。



「今回はしなかったんだな」

『うん』

「できなかったのか?」

『うん.....できなかった.....』



したら消えちゃうとかじゃなくて.....、動かなかった。気持ち的にはグーパンしてやりたいと思った。されても多分天馬は驚くか、鼻で笑い飛ばすか......。



『何でだろうね、なに考えてるのかわかんないんだ.....わかんなくてわかんなくて......天馬がどっか行っちゃいそうで.......嫌な予感がずーっとしてて.....』

「いつからしてるんだ?」

『士門と天馬の試合前からだよ。最近はもっとひどい.....』

「.........(彼方の予感は当たる。本人がここまで言ってるって事は近いうちに相当大きな事が起こるということか?)」



心臓がぎゅって痛いんだよ。



『でも、大切な幼馴染に怪我させたのでグーパンだけはさせてもらおうかなぁ』

「(天馬.....これは避けられないな....)」






──────────






今日は士門の御見舞いの日。



手作りのゼリーを作って行こうと思う。


味は、桃に蜜柑、林檎にメロンの四種類。昨日の夜に作り、今箱に入れているところ。家にいる小夜さんにも渡すつもりで二箱用意した。一つは、病室に、もう一つは恵治さんに渡す。



『(喜んで貰えると嬉しいなぁ〜〜)』



部屋着から私服に着替えて、いざ病院へと向かった。


病院につき、丁度恵治さんとあったためゼリーを渡し私達は士門の病室へと入った。早々に目に飛び込んできたのは、士門が眼鏡をかけて勉強しているところ。眼鏡の士門なんて久しぶり(御見舞いに行くとメガネをしているが記憶ない時も合わせると)。やっぱり、眼鏡をしててもイケメンはイケメンであった。



「ってオイ、何やってるんだお前はっっ!!」



先に入って見た恵治さんは士門に何をやっているのか止めながら聞いた。


 

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れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時

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