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第170話 ページ24

化野紅緒side




この感覚.......一度経験が.....ある。

ああ、そうか.......今だからわかる。



あの時は自分の.......中にケガレの力が入ってきているのだと思って......いた。でも、違った......あれは.....あれは元々私の中に在ったものだったん......だ。


私はやっぱりケガレなんだ......。







ズ.....ズ......ズ


ズズズ.......。









「辛いのぉ.......悲しいのぉ.......」

「!?」

「じゃが全ては憎き穢れの王を祓うためっ.......」

「お.......お前は........!!」

「儂の名は道満。陰の翁、蘆屋道満じゃ」

「蘆......屋道満っ.......!!」

「よくぞ、ここまで来たのぉ我が子孫よ─────.........それはそうと」



この.....男が....千怒をつくった.....。



「別嬪さんじゃのお!!別嬪さんじゃのおっ♡まあ、儂の遺伝子を継いどるのだから当然じゃがの!な〜〜んちゃって!!」

「!?」

「つがいとなる晴子の申し子は幸せ者じゃのお!!わっはっはっは!!欲を言えばもう少々ボンッキュッボンであって貰いたかった気もするがまだまだ伸び代が─────」

「(ヒゲが痛い.......!!)」



そして、失礼な......ことを言って.....くる.....!!

そ、それは.....音海さんや彼方さんに比べれば、まだまだ....かもしれないが私だって、育つはず.....!!



『大丈夫だよ、女の子は胸だけじゃないんだよ!』



彼方さんはそう言って.....た!!






──────────






noside




蘆屋道満と精神世界であった紅緒。
彼女に見せられたのはこれまでの双星女の方の記憶。

刻み込まれていた、決して忘れることのできない《太陰》の愛と憎悪の悲の記憶と心。壊れそうになる紅緒の中にひとつだけ、果たしたい約束を思い出す。


ろくろに会いたい、と......。



「ろくろに会えないのは辛......い.....」



ゴォォオオ!!!!!!



「!?」



沢山の呪に、記憶に囲まれていた紅緒。
「ろくろに会いたい」という気持ちで周りにいた呪い達が消え去る。その気持ちは彼女達にもあるのだろう......あったのだろう。ろくろ.....自身の好きな人に会いたいという気持ちが。



「″太極″の図が示すのように」

「!」


 

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れい(プロフ) - コメント失礼します。オリフラが立ったままになっているので、フラグ解除をお願いします。 (2021年8月19日 16時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月9日 23時

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